3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


秋の気配 


 

 秋の気配 歌手:オフコース 作詞:小田和正

 歌詞はこちらで。

 1977年8月リリース、オフコース11枚目のシングル。イントロのガットギターとストリングスの音色が秋風を感じさせるようなお洒落なナンバーです。

 舞台のの見える丘公園、美しいメロディ、小田和正の透明感のあるボーカル。曲全体から優しい雰囲気が伝わってきそうですが、実は小田氏曰く「ひどい男の歌」なのです(笑)

秋の気配

 主人公の男は(恐らく)の見える丘公園に彼女を呼び出します。

 あれがあなたの好きな場所 が見下ろせるこだかい公園

 男の目的はひとつ。「別れを告げる為」なのです。それをわざわざ彼女が好きな場所で行おうとする男。無神経なのか、もし確信犯ならこれほど残酷な事はないでしょう。


 あなたの声が小さくなる ぼくは黙って外を見てる

 目を閉じて 息を止めて さかのぼる ほんのひととき


 なかなか本題を切り出せずにいる男。彼女の問いかけに対してもうわの空。意識は過去に遡り、自分達の付き合いの清算でもはじめているのでしょうか。


 こんなことは今までなかった ぼくがあなたから離れてゆく ぼくがあなたから離れてゆく

 どうやら男の気持ちは彼女から離れてしまったようです。「好き」という感情は自分自身でもコントロールできないのは分かります。しかし、まるで他人事のように言っているところにこの男のズルさが見れますね。


 そして2コーラス目での彼女の言葉。

 「あのうただけは ほかの誰にも うたわないでね ただそれだけ」

 「うた」と表現していますが、これは男が彼女に対して囁いてきた愛の言葉なのでしょう。これから先、他の女に対して自分と同じように愛を囁かないでほしいという彼女の最後のわがままです。

 当然そんな事は無理なのは承知の上で、男に釘を刺すようにいうわがまま。彼女の意地でしょうね。


 あゝでもいいから ほほえむふりをして

 更に彼女へ笑顔を無理強いさせようとする男。無理ですよね(笑)


 ぼくのせいいっぱいのやさしさを あなたは受けとめる筈もない

 これもまた、「なんでやねん!」と突っ込みを入れたくなるフレーズです(笑)歌詞を見る限り優しさの欠片すら見当たらないのです。受けとめたくも受けとめられません・・・。


 タイトルにある「秋」は季節だけではなく、男女間に吹く秋風、男の寒い行為に吹く秋風を含めた意味なのでしょう。


 私の個人的な感想として、この曲は「最低の男による最低の行為」に美しい風景やメロディでオブラートをかけてどこまで緩和させる事ができるかを、小田和正氏が実験したのではないかと思います。

 考えすぎでしょうか(笑)



ランキング参加中。ポチっとお願いします。

人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

category: 70年代後半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 秋の気配  オフコース  小田和正  別れ    公園   
tb: --   cm: --

△top

関連コンテンツ

 

△top

時に愛は 


 

 時に愛は 歌手:オフコース 作詞:小田和正

 歌詞はこちらで。

時に愛は

 1980年12月、オフコース20枚目のシングルとしてリリース。

 計算された重厚なサウンドと美しいハーモニー。オフコースは30年経った今聴いても、まったく古さを感じさせない“完璧な”バンドだったと思います。小田和正氏は還暦を過ぎた今でもステージの上を走り回っているのですから(笑)

 この曲は社会現象にまでなったメガヒットアルバム「We are」からのシングルカット曲でした。

 歌詞の内容は、一度が壊れた二人が、再びやり直すというものです。


 1コーラス目は過去に遡って始まります。

 はじまりはいつも それが気紛れでも だた青くきらめいて うそのかけらもなく

 二人が出会った頃の事でしょう。

 “気紛れ”と例えられるような偶然の出会いだったのかもしれませんが、徐々に高まる気持ちに嘘はなく、真剣にしはじめた事が伝わってきます。


 遠ざかる日々たちよ ふたりを見ていたね 傷つくだけ傷ついて 立ち尽くすふたりを

 真剣なを傾けていた二人ですが、何かの行き違いで互いを傷つけ合い、破局を迎えてしまいます。事実は「遠ざかる日々」だけが知っているのです。


 そして時が経ち、二人は再会して2コーラス目に入ります。

 街はもうたそがれて 風は髪をゆらす ・・・あの頃より・・・ 愛しているみたい

 たそがれに包まれた街とは二人の間に流れた時間の経過を表現していると思います。十分に考える時間を持てた二人。「あの頃より」の前後に間が空くのは、湧き上がる感情に言葉が詰まっているのかもしれません。

 以前より、彼は彼女を確実に愛しているのです。


 走り来る日々たちよ 僕らは知っている 新しい いくつもの 嵐の訪れを

 お互いの気持ちを確かめあう二人。これからの暮らしにまた「嵐」が訪れる事は承知しています。愛するが故のすれ違いや嫉妬等でしょうか。十分に考え抜いた二人には覚悟の上でしょう。


 時に愛は力つきて 崩れ落ちてゆくように見えても

 愛はやがてふたりを やさしく抱いてゆく

 曲中で繰り返されるサビです。作者の小田和正氏は「“愛”というものがONとOFFを無数に繰り返す感情であることを歌った」と言っています。

 言われてみると、その時の状況で愛情の度合いが変わる事ってありますね。“愛”は色々な要素が絡んでこその感情なのかもしれませんね。


 そして曲は彼女の描写で終わります。

 あなたは僕のことを 信じることに決めて ただ黙ってなつかしく 僕を見つめている

 前より愛していると確信した彼。彼を信じると覚悟を決めた彼女。二人の恋愛の第二章は幕を開けたみたいです。



ランキング参加中。ポチっとお願いします。

人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

category: 80年代前半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 時に愛は  オフコース  小田和正    繰り返す 
tb: --   cm: --

△top

関連コンテンツ

 

△top

スポンサーリンク