3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


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僕のギターにはいつもHeavy Gauge 


 

 僕のギターにはいつもHeavy Gauge 歌手:長渕剛 作詞:長渕剛

 歌詞はこちらで。

 1984年6月リリース、長渕剛6枚目のアルバム「HEAVY GAUGE」に収録されたナンバー。ワルツのリズムで淡々と歌い上げる味のある曲です。

 HEAVY GAUGE(ヘビーゲージ)とはアコースティックギターの弦の種類。ライトゲージ、ミディアムゲージと順に硬くなりヘビーゲージは最も硬い弦になります。初心者は指が痛くて抑えられない程ハードな弦なのです。音質もハードで骨太なサウンドを出すにはピッタリの弦です。 

僕のギターにはいつもHeavy Gauge

 歌詞に登場する人物は恐らく長渕自身。置かれた環境をそのまま歌にしたものと思われます。

 80年代前半。音楽もお洒落でライトなシティポップスが持てはやされた頃であり、どちらかというと泥臭い長渕の曲は反主流派に置かれていた気がします。

 そんな自分の音楽、生き方をギターの弦に例えて、時代が「ライト」や「ミディアム」であっても迎合する事無く、「ヘビーゲージ」だという意志を表した曲です。

 でも長渕自身も大きく揺れているんですよね。30才を目前に、このままでいいのだろうかという不安が見え隠れしています。

 東北ツアーを終えて自宅へ帰るまでの行程で、頭の中によぎる様々な思いが歌詞の中に登場します。


 1コーラス目は東京行きの列車の中にいる長渕。

 走り出す駅のこわれたベンチ ネコをだきしめる老人を見た

 他人事のように煙草をふかす 他人事のように週刊誌をめくる


 列車の窓から見える田舎の駅にありがちな風景。まったく他人事だけど、そこにも存在するひとつの人生。

 そんな僕 ふと自分の人生のすき間を手でおおいたくなる

 ふいにその老人に自分を投影させて、それまでの人生を振り返ってしまいます。誰しも過去を思い起こせば、手で覆いたくなるような事があるものです。

 2コーラス目でその核心に触れます。

 考えてみると 今までの僕は 情熱と挫折のくりかえしだった

 でもいつからだろう 無関心ばかりを装うことを覚えたのは


 がむしゃらに生きて来たが故に、情熱と挫折を繰り返してきた過去の自分。でも気が付けば無関心を装う楽な生き方をしてしまっている最近の自分。

 恋も欲しいし富も欲しい 優しさも欲しいし冷たさも欲しい

 手にしたものと なくしたものが いつもうしろめたさを連れてくる


 ミュージシャンとして成功するに連れて、色々な欲が出てきたのでしょうね。これは人間として仕方がない事かもしれません。うしろめたさは事なかれ主義的に物事に無関心になってしまった自分に感じていたのでしょうか。


 そして3コーラス目で出会った子供に大人のズルさを教える長渕。

 知恵をつけなさい 人をけおとすために 思わず僕は言葉を送った

 やっぱりこの僕も年をとったみたいだ 汚れた窓には僕がうつっていた


 窓の汚れは心の汚れを表しているのでしょう。


 3コーラスまでに自分の恥部を吐き出した長渕。

 でも 僕のギターにはいつも ヘビーゲージ

 サビの締めでは「でも」という逆接の接続詞を使っているのがポイントです。

 長渕にとってギターは神聖な存在なのでしょう。そのギターにヘビーゲージを張っている限りは、心底まで腐っちゃいないよという叫びに聞こえます。


 4コーラス目で、彼は新たな生き方を模索します。

 思いを巡らせているうちに、自宅へ向かう車の中。窓から見えるのは高層ビルの間を歩く人の群れ。

 ビタミン剤をたらふく飲んでる 人の群れが時間を泳ぐ

 体にムチを打ちながらも時間に追われている現代人。そんな彼らを見ていると「希望」とはガラス細工みたいに脆いものなんじゃないだろうかという思いにかられる長渕。

 ああ希望がいつもガラス細工なら こわすことから始めてみようか

 彼は常識をぶち壊す事が、これからの生き方の突破口になるのかもしれないと思ったのです。

 それより胃の調子がきょうも良くないんだ

 体を騙し騙し生きているビジネスマン達と同じく、長渕も手負いなのです。

 だから 僕のギターには いつもヘビーゲージ

 最後は「だから」という順接の接続詞を使っています。ビジネスマンにとってのビタミン剤が長渕にはヘビーゲージの弦なのです。

 心を奮い立たせ、覚醒させる存在なのかもしれませんね。


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交差点 


 

 交差点 歌手:長渕剛 作詞:長渕剛

 歌詞はこちらで。

交差点

 1982年9月リリース、長渕剛の5枚目のオリジナルアルバム「時代は僕らに雨を降らしてる」の中に収録されている曲です。

 長渕剛と言えば、男っぽい骨太なイメージが強いですが、繊細な心の動きも表現できるアーチストです。

 「君は雨の日」や「Don't Cry My Love」等、聴いただけでも、そのシチュエーションがパッと頭に浮かぶような歌が多いのが特徴だと思います。

 恐らくリアリティに拘って、歌詞を書く姿勢が聴くものに伝わってくるのではないでしょうか。


 この曲は恋人と別れを迎えた男の、彼女が去っていくまでの数秒間の心理を描いた作品です。


 無理に笑顔別れた 涙色の悲しい交差点

 二人が別れの場所に選んだのは街角の交差点でした。あえて人の目につく場所にしたのは、互いの決心が鈍るのを恐れたのかもしれませんね。


 暮れてく街並みの中 かけてく うしろ姿を

 ひきとめられもしないで しあわせが またひとつ消えた

 去っていく彼女を引き留める事はできない男。別れるいう決心が強かったのか、それとも周りの目を気にして出来なかったかはわかりません。しかし彼女と過ごした日々は男にとっては「幸せな日々」だったのは間違いないです。


 もう少し この僕に 大きな心があれば ただそれでいいんだ

 これは別れる原因のひとつなのでしょうか。彼女のわがままを許してやれる「大きな心」が自分には欠如していたと言ってるのか、もしくは今の別れの場面で笑顔で手を振ってやれる「大きな心」さえあれば万事うまくいくという意味にも取る事ができます。


 男の頭の中で決心後悔が繰り返されているようです。
 
 信号が変わったら やっぱり人ごみの中へ消えて行くんだね

 数メートル前で信号待ちをしている彼女の後姿。まだ手を延ばせば届く距離なのかもしれません。でも信号が変わったら永遠の別れなのですね。


 男の思いがわきあがります。

 行かないで 僕のそばから 泣かないで もう離しはしないから

 これが本音なのです。別れたくはないのです。この思いは男の口から発せられたのでしょうか?彼女に届いたのでしょうか?

 私は男は言えないまま、彼女は去っていったと思います。ベタですが(笑)二人が寄りを戻して物語が続くと、「交差点」というタイトルのドラマは成立しないと思うのです。ここで完結してこそかと。


 多くの人が行きかう都会の交差点には、誰も気づかないだけで、様々なドラマも行きかっているのかもしれませんね。



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