3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


幸福論 


 

幸福論

 幸福論 歌手:椎名林檎 作詞:椎名林檎

 歌詞はこちらで。

 1998年5月にリリースされた椎名林檎のデビューシングルです。

 椎名林檎の書く歌詞は難解です。独自の言葉のチョイスの中に思想や哲学が見え隠れし、聴き手が自分なりに解釈しても、それが作者の意図する事に近づけるようで近づけない感じがします。井上陽水と並んで「2大解釈泣かせ」です(笑)


 その中でも、この曲は割りとストレートな表現で、シチュエーションが考えやすい歌詞になっています。

 タイトル通りに主人公の女の子が「しあわせ」について考えた歌です。

 
 ◇1コーラス目

 本当のしあわせを さがしたときに 愛し愛されたいと 考えるようになりました

 「幸せ探しの旅」程大げさじゃなく、身近な「しあわせ」を探しているのでしょう。そこで彼女は単純に「愛したい。愛されたい。」という人間の基本的な感情が「しあわせ」に通じているのだと気付きます。


 そしてあたしは君の強さも 隠しがちな弱さも汲んで、

 素顔で泣いて笑う君に エナジィを燃やすだけなのです

 彼が見せる強さ、そして隠そうとしている弱さ。全部ひっくるめて、愛してみよう。と彼女は考えたのです。もしかしたら、受け入れる事が出来ない部分があったとしても、「エナジィ」を燃やして愛してみようと。


 時の流れ空の色に 何も望みはしない様に

 そう、何も深く考える事はありません。止められない時の流れや変えられない空の色に何かを望んでも無理な様に、自然体で望む決意をしたのです。


 ◇2コーラス目

 本当のしあわせは 目に映らずに 案外傍にあって 気付かずにいたのですが・・・。

 彼の全てを受け入れる事で、何かを感じ始めた彼女。今迄、スルーしていた目に見えないものに気付きます。


 かじかむ指の求めるものが 見慣れたその手だと知って、

 「かじかむ指=しあわせを求めて彷徨う心」でしょうか。漠然と延ばした指先で触れたものが見慣れた筈の彼の手でした。その瞬間、ビビッと静電気のような刺激が走り、彼女にとっての「しあわせ」が何であるのか見えてきたのです。


 あたしは君のメロディーや その哲学言葉、全てを

 守る為なら 少し位する苦労もいとわないのです。

 彼が発するもの(メロディー、哲学言葉)とは彼の生き方そのものの事でしょう。

 彼の全てを守る為に苦労をいとわない。しかも「少し位」と前置きするところが、リアルさを表現しています。もし「全部捧げます」とかいう表現なら、そこで嘘っぽく聞こえてしまうでしょう。


 素顔で泣いて笑う君の そのままを愛してる故に

 くりかえしたサビの箇所。彼女が自然体で彼を愛するからこそ見える部分。掛け値なしの彼の「素」の部分。理屈なく愛おしいと感じる部分なのです。



 そして彼女は自分にとっての「しあわせ」を導き出します。

 君が其処に生きているという真実だけで 幸福なのです。

 「しあわせ」に辿りけるように素直な気持ちで彼を愛してみた彼女。そこで気付いた愛おしい存在。彼の全てを守りたいと思った彼女。

 純粋に自分が愛したいと思った彼の存在自体が彼女にとっての「しあわせ」でした。


 人間が自分にとって大切なものが見えない時は「自然体」で臨む事が大事なのかもしれませんね。

 時の流れは止められず、空の色も変えられないのですから。



category: 90年代後半

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tag: 幸福論  椎名林檎  しあわせ  哲学  言葉  時の流れ  空の色 
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道標(しるべ)ない旅 


 

道標(しるべ)ない旅


 道標(しるべ)ない旅 歌手:永井龍雲 作詞:永井龍雲

 歌詞はこちらで。

 1979年8月、永井龍雲5枚目のシングルとしてリリース。グリコのCMとて起用され、彼自身最大のヒット曲になりました。

 2009年には綾瀬はるか主演の映画「おっぱいバレー」の挿入歌としても起用されています。


 龍雲という僧侶のように厳格に見える名前と甘い歌声とのギャップが印象的な歌手です。

 歌自体は青春の応援歌ですが、決して上から目線で「あーしろ、こーしろ」と言ったものではなく、共にがんばっていこうという印象を受けます。彼自身の少し頼りなさげに感じながらも、懸命に歌い上げる声が、そう思わせるのかもしれません。


 順風満帆に青春を過ごせる人はごく一部で、ほとんどの人が挫折を味わいます。人生経験の浅さから、自分の知らない世界と出会った時に、そのギャップで凹んでしまう事が多いですね。

 でも、そこで出会うものもまた、広い世界の一部であり、若者にはまだまだ見知らぬ世界があるのです。


 閉ざされた部屋の窓を 開けてごらんよ いつまでもそんな風に 塞いでいないで

 そこにはあの日希望に燃えて 君が見上げた 青い空が変わらずに 続いている筈だ

 1コーラス目のAメロです。「閉じこもるのをやめて、自分の殻の中から出てごらん。外は君がかつて希望に輝く目で見上げた空があるはず。」

 優しい問いかけにグッと惹きつけられます。まずは、ちょっとした勇気を出して外に出る事から始めてみようと訴えかけにも感じます。

 この曲が発表された79年当時。今のように「引きこもり」や「ニート」は社会問題になってはいませんでした。しかし、熱くなれるものが見つからない「シラケブーム」が蔓延し、行き場のないパワーを内に内に篭らせている若者が増えてきていたのは事実です。


 当てのない青春の橋の途中で 擦れ違う人の多くは 名前も知らない

 見果てぬ夢を探し求めて 出会う仲間は それだけに素晴らしいのさ 言葉はいらないさ

 2コーラス目のAメロです。外に出てみた若者。そこで出会う人々と簡単にコミュケーションをとる事は難しいかもしれません。

 「そんな環境の中にも同じ夢を追いかける仲間はきっといるよ。言葉なんて必要としない強い絆を分かち合える仲間が。世間って案外いいものだよ。」という語りかけ。


 大空を群れなす達よ 君の声を見失うなよ

 大空を飛び交う達よ 今よりはるか高く昇れよ

 1コーラス目と2コーラス目のそれぞれのサビの部分です。

 若者に例え、「大衆の中でも自分自身を見失うなよ」、「現状に満足する事なく、上を目指せよ」とアドバイスを送っています。


 青春を旅する若者よ 君が歩けば そこに必ずはできる

 サビの一番最後の一文。ここにこの歌詞の全てが繋がっています。まるで、高村光太郎の詩「程」を思わせる一文です。

 「何事もチャレンジする事が大切であり、そこに無駄は存在しない。たとえ思うような結果が出なくとも、踏み出した人間の勇気と経験は必ず歩んだとして、後々まで残る。」

 若者に対して訴えかけている歌詞ですが、その内容は世代に関係なく、全ての人へ通じるものがあると思います。


 少しつまづいて、心が折れそうな時に聴くと、励まされる曲ですね。






 

 

category: 70年代後半

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さよならをするために 


 

 さよならをするために 歌手:ビリー・バンバン 作詞:石坂浩二

 歌詞はこちらで。

さよならをするために

 1972年2月、ビリー・バンバン10枚目のシングルとしてリリース。テレビドラマ「3丁目4番地」の主題歌。作詞は俳優の石坂浩二さんです。

 当時のフォーク歌手の風潮として、他人の作詞、作曲したものを歌うのは一種の恥であると受け取る面があり、ビリー・バンバンのメンバー・菅原進氏は、当初、この曲のレコーディングをボイコットしたという逸話があるそうです。

 90年代には麦焼酎「いいちこ」のCMソングとしても起用され、再リリース。又、中森明菜をはじめ多くの歌手にもカバーされています。


 タイトルと寂しげなメロディから男女の別れの歌かと思われがちですが、私はそうではないと解釈しています。

 主人公の男がさよならしたいのは、恋人ではないからです。


 過ぎた日の微笑みを みんな君にあげる ゆうべ枯れてた花が 今は咲いているよ

 過ぎた日の悲しみを みんな君にあげる あの日知らない人が 今はそばに眠る

 男が、「君」に全て捧げようとしている「過去の微笑みと悲しみ」とは何なのか。微笑み=喜び・悲しみ=過ちともとる事ができます。

 過去の恋愛経験を包み隠さずに新しい恋人に話そうとしているのではないでしょうか。となると、「今、そばに眠るあの日を知らない人」は「君」という新しい恋人の事なのでしょう。


 では何故、男は恋人に全てを話さそうとしているのでしょうか?答えはサビにあります。

 温かな昼下がり 通り過ぎるに 濡れることを夢にみるよ

 風に吹かれて 胸に残る想い出と さよならをするために

 男は過去想い出と決着を付けたいのですね。「温かな昼下がり」とは今の恋人との穏やかな時間の事でしょうか。男の中では何らかのわだかまりがあり、風に吹かれ、に打たれて懺悔したいという気持ちがあるのかもしれません。そうする為には恋人に全てを打ち明けなければならないと思っているのでしょう。


 2コーラス目では、男と恋人の気持ちのズレが出てきます。

 昇る朝陽のように 今は君と歩く 白い扉をしめて やさしい夜を招き

 過去想い出にさよならして、恋人と新生活を始めたいと思っている男。昇る朝陽のように晴れ晴れとした気持ちで、新たな幸せを招き入れたいと考えています。


 今のあなたにきっと 判るはずはないの 風に残した過去の さめた愛の言葉

 恋人には男の考えが理解できないようです。過去の出来事はそんな簡単に消し去れるものではない。あなたにはそれが判っていないと言っています。

 過去の想い出は少しずつ精算していくもの。彼女はきっとそうやって男との道を歩んでいきたいと思っているのかもしれません。

 この気持ちのズレを修正しない限り、男は胸に残る想い出にさよならできないでしょうね。

 歌はここで終わっています。その後二人がどうなったかは、わかりません。

 やはり、石坂氏は演劇の世界の人なので、そこは演者(歌手)の表現力と客(聴き手)の判断に委ねているのかもしれませんね。


 

category: 70年代前半

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愛しても愛し足りない 


 

愛しても愛し足りない

 愛しても愛し足りない 歌手:Fayray 作詞:Fayray

 歌詞はこちらで。

 2004年5月、Fayrayの17枚目のシングルとしてリリース。ピアノのイントロが印象的なブルースです。当時、有線放送等で耳にして、格好いいなと思っていました。

 その曲調に惹かれ聴き入ったのですが、正直歌詞が表現する世界観がいまいち理解できませんでした。


 1コーラス目、2コーラス目のそれぞれAメロの部分

 君のいないこの部屋は 甘くせつない香り 見慣れた背中を もう何度見送っただろう?

 君のいないこの部屋で 苦いタバコを吹かし 愛しい横顔 待ち侘びて窓に目をやる

 男が女を部屋から見送り、そして待ち侘びている。部屋に訪れる女に対する想いを歌っているのかな?とも思ったのですが、若干様子が違います。

 「見慣れた背中を もう何度」の部分から、日常的に彼女がこの部屋に出入りしている印象を持たされます。付き合っている恋人同士なら、それもおかしくはないのですが、男が女を自室で待ち侘びる光景に違和感がありました。

 その関係性が50:50でないような、まるでパトロンに囲われた愛人のような引け目を男に感じるのです。


 安いプライドも無駄な嫉妬も 君を守るために捨てよう

 1コーラス目Bメロの部分です。「えええっっっ!!これって完全に配偶者のいる人と不倫している愛人のセリフじゃん!!」と完全に頭の中がパニックになりました。でも、今まで愛人の立場を男目線で歌った歌って記憶にありません。気になりこの歌の背景について調べてみました。


 実はこの曲は「アットホーム・ダッド」というドラマの挿入歌だったのです。

 阿部寛演じる夫がリストラされ失職し「主夫」に。篠原涼子演じる妻が仕事に出て、夫と妻の立場が逆転するという内容のドラマだったのです。恐らくそのストーリーに合わせて書かれた歌だったのでしょう。

 そのシチュエーションが分かるとすべてに合点がいきました。なにせ通常ではあまりない設定だったので困惑してたのです(汗)


 いつものように身支度を済ませ、仕事に出かける妻。それを送り出す夫。そして夕方に帰る妻。待っていた夫。二人にとってあまりに見慣れた風景になりつつあるのです。

 夫にはやはり、無職で主夫であるという引け目があるのでしょうか。その感情が見え隠れし、お互いの関係が50:50で無いように感じたのです。

 でも、妻との今の暮らしを守る為に、安いプライドも無駄な嫉妬も捨てる覚悟で主夫に徹っしていたのですね。


 信じても信じきれない つかんでもつかみきれない 幸せはきっとそんなもの そう一人つぶやく

 2コーラス目のサビの部分です。夫が信じよう・つかもうとしているものは、一体なんでしょうか?自分たちの将来?自分にまだ残されている可能性?色々考えられますが、ここでは今の暮らしそのものじゃないかと思うのです。

 「このままでいいのかな?」と疑問を抱きながらも、その答えを見つけることができない。でもそう思いつつも主夫として妻を支え、共に歩んでいる毎日に幸せすら感じているのではないでしょうか?


 降り積もる傷みを 陽だまりに変えよう 罪を光に 傷を癒しに

 リストラされた事は夫にとってかなりのトラウマになったと思います。世間的にも引け目を感じ、塞ぎこんでしまったこともあるかもしれません。

 でも、考え方ひとつを変える事で、マイナスをプラスに転化させる術が見えてきているのではないでしょうか。もちろんそこに至るまでに妻の大きな支えがあった事はいうまでもありません。


 君に会って 自分を知って 見えたこと 失ったもの

 無駄なものは一つも無い そう一人うなずく

 自分自身に訪れた挫折。そこで初めて見たであろう妻の自分に対する想い。見えたこと(妻の愛)、失ったもの(リストラ)、夫にとって全てが無駄ではなかったのです。

 もし順風満帆に生活が送れていたなら、経験しなかったであろう事がたくさんあったのですから。

 「雨降って地固まる」と言いますが、この夫婦にとってはそのままの経験だったのではないでしょうか。


 僕はいつもここにいる 振り向けばここにいる

 ラストの部分です。妻へのメッセージですね。「ここ」は家であり、妻のそばでもあるのです。

 愛しても愛し足りない程の想いが込められた妻へのラブソングです。



category: 00年代前半

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はーばーらいと 


 

はーばーらいと

 はーばーらいと 歌手:水谷豊 作詞:松本隆

 歌詞はこちらで。


 ドラマ「相棒」の杉下右京役等の国民的俳優・水谷豊の歌手デビュー曲です。1977年7月リリース。

 作曲は井上陽水で、1984年に「9.5カラット」というアルバムの中でセルフカバーしています。


 大人気ドラマだった「熱中時代」で教師役を演じる前年で、この時の水谷豊は、まるで「和製ジェームス・ディーン」のように、ちょっと寂しさを漂わせたシャイな不良というイメージがありました。

 この曲はそんな彼にピッタリな、寂しさを抱えた不器用な男が恋人と別れるシチュエーションを描いています。


 男は彼女に港で別れを告げようとしています。でも、ストレートに言えずにモジモジとしているのでしょう。

 自分の言葉で彼女が傷ついてしまったらどうしようと迷っているのです。そんな気持ちが見え隠れする1コーラス目です。

 薔薇(ばら)の花びら噛むと 恋がかなうって 迷信さ

 涙より苦いのは そんな君の泣き笑い

 一般的な薔薇の花言葉は「愛・恋・美・幸福」等、恋愛に関するポジティブなものが多いようです。花びらに関するおまじないも、好きな人の名前を書いたり、紅茶に入れて飲めば恋が成就するといったものもあるようです。

 彼らが信じていた花びらを噛むというおまじないも効果が無かったのですね。
 
 「泣き笑い」に見えている彼女の表情。別れの雰囲気の中、彼は彼女の心境が掴めずにいるのでしょうか。


 潮風に逃げる髪 ぼくの手のひらで束ねても

 すり抜けた淋しさは かじかむ指じゃ掴めない

 彼女の気持ちが「髪」、それを探ろうとする彼の気持ちが「手のひら」なのでしょうか。彼女の気持ちを懸命に探っても、手のひらから髪がすり抜けるように、摑む事が出来ません。その淋しさは指先の寒さのように彼の心に沁みてくるのでしょう。


 さよならが言えなくて どじだね

 優柔不断な態度しか示せずに、自分を責める彼。

 この「どじ」という言葉は、最近死語になりつつありますが、完全にダメダメと否定しているのではなく、頑張ろうとしても頑張れない悲しさを含んだ表現だと思います。自分で分かっていても踏み切れない彼自身のもどかしさが表れているのではないでしょうか。


 黄昏はーばーらいと 指切りしよう

 涙で海をうすめないと

 悲しい涙の別れにはするまいと、彼女と約束をする彼。この後にはっきりと別れの言葉を告げたのでしょう。


 そして2コーラス目

 傷つけあう事って 難しいものさ

 昨日まで 見飽きたはずの君が 他人の顔で振り向いた

 別れの言葉を切り出した彼。でも振り向いた彼女は、見た事もない他人の表情をしていました。

 これはものすごくゾッとする場面だと思います。恐らく彼は「涙で海をうすめないように」と断わる位に「きれいな別れ」を期待していたのでしょう。ところが彼の予想は大きく外れ、泣くどころか、彼女の表情は暗く冷たいものでした。


 煙草すう手が震えて どじだね

 ふいに彼を襲った恐怖心。「こんなはずじゃなかった」と思っているのかもしれません。


 時に背を向け 死なないってさ

 明日は君も微笑(わら)えるよう

 このあたりは、彼女に言ってるように見えて、彼が自分自身に語っている心の言葉なのでしょうか。


 やはり別れには痛みが伴うもの。「きれいな別れ」にはなりにくいものです。



category: 70年代後半

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tag: はーばーらいと  水谷豊  松本隆  井上陽水  薔薇の花びら 
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ただいま 


 

ただいま

 ただいま 歌手:JUJU 作詞:岩城由美

 歌詞はこちらで。

 2012年6月、JUJUの21枚目のシングルとしてリリース。竹野内豊・和久井映見主演のドラマ「もう一度、君にプロポーズ」の主題歌でした。


 JUJUと言えば、歌声を聴いただけで人の心を切なくさせる歌唱力と表現力で、恋する女性から絶大な支持を受けているシンガーです。

 世の独身女性の代弁者というイメージがありましたが、この曲では夫に対する想いを見つめ直す妻の気持ちを歌っています。

 「夫婦の絆」がテーマの曲だと、単なるノロケの歌に聴こえそうですが、そこに「切なさ」を織り込んで、聴き手を惹きつけるところはJUJUの凄さだと思います。


 過ぎてゆく毎日に 大事なもの忘れそうで 街のなか ふと一人立ち止まる

 「愛してる?」そんなこと いまさらね 聞けないけど 不器用な笑顔が愛おしい

 何気なく過ぎていく毎日。主人公の女性は「このままでいいのかな。何か大切なものを置き去りにしているのじゃないのかな。」と疑問を持ち始めています。

 彼女には長年連れ添った夫がいます。昔はストレートに言えた「愛してる」という言葉も、今はお互い口に出す事はないのでしょう。これはどの夫婦にも当てはまる事で、相手が好きじゃなくなったから言わなくなるという事ではありません。毎日の暮らしの中で、その言葉を日常的に言ってしまうと、重みが無くなる事を危惧しているのです。

 主人公の女性も情熱的に「愛してる」という言葉は口にせずとも、「愛おしい」という感情をずっと持ち続けています。


 抱えきれなくて 壊れそうな心まで あたりまえに分け合えてた いつの間に

 過ぎ去った悲しみも そっと埋めてくれてたね 今わかった あなたがいた すぐそばに

 毎日の暮らしの中、色々な問題がおきてきます。仕事の問題、経済的な問題、人間関係等。もし独身だったなら全部一人で抱えなければいけない事も、今の彼女には「あたり前のように」一緒に抱えてくれる夫の存在に気付きました。

 思い起こせば、過ぎ去っていった悲しみも、夫の存在があるからこそ忘れる事ができていたのです。

 彼女が感動した色、空、映画のシーン等をちゃんと覚えていてくれるようなマメさは無いけれど、いつも優しくフォローしてくれる夫の存在。


 今の二人の関係性を表している箇所がいくつかあります。

 見つめ合うよりも おんなじ明日を見ているから (1コーラス目サビ)

 恋が愛に変わってゆく 想いをかさねるたびに

 ときめくよりも深い愛 気づいたから (2コーラス目サビ)

 恋をしている時は、お互いに見詰め合ってときめくものです。それが一緒に生きていく夫婦関係になると、互いを見つめ合うのではなく、同じ方向に向かって歩いていかないといけません。

 そうやって前に進んでいくうちに、互いを思いやる気持ちが芽生えて「恋が愛に変わってゆく」のでしょう。ときめくだけの恋じゃなく深い愛情に。


 そして彼女は誓います。

 こぼれて行く時間はもう追いかけない 大切に大切に月日をたどって

 歌の冒頭で「このままでいいのかな。大切なものを置き去りにしてないかな。」と持った疑問。そんな風に過ぎてしまった事に拘るのはもうやめよう。それよりもこれから先、愛する夫と共に歩む月日を大切にしようと。


 目をとじれば 聞こえてくる あなたの声が呼んでる

 探してた愛は ここにあるんだと

 あなたの声のする場所へ 今帰るよ

 ただいま」と 伝えたくて

 色々と考えたけど、確かな愛はここにあったのです。夫がいる場所に。そして悩んでいる間に、夫から離れていた彼女の気持ちは戻っていきます。

 「ただいま」と。



category: 10年代前半

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tag: ただいま  JUJU  岩城由美  もう一度、君にプロポーズ 
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RAMP IN 


 

RAMP IN

 RAMP IN 歌手:角松敏生 作詞:角松敏生

 歌詞はこちらで。

 1985年11月にリリースされた角松敏生のバラード・ベスト・アルバム「T's BALLAD」に収録された曲です。

 シングルカットされていないので知名度は低いですが、いい曲です。是非、聴いてみてください。


 RAMP INとは着陸した飛行機が空港にある駐機場へ入ってくる様子をいいます。

 タイトルからわかるように、舞台は空港。旅客機のCA客室乗務員)が、恋人(あるいは夫)と仕事との間で揺れ動く姿を描いたものです。


 1コーラス目の場面は、フライトを終えて空港へ戻ってきた旅客機の中から始まります。

 いつも通りのエアポート・ライト 見おろしながら今

 あなたのとの旅を終わらせるため 想い出の翼をたたんで

 So busy flight 終えたならすぐに サヨナラの電話をかけられる きっと

 「あなたのと旅を終わらせる=別れ」の為に、全てを吹っ切ろうと「想い出の翼をたたむ=記憶の封印」をしようと思っている彼女。

 眼下にはいつもと変わらないエアポート・ライトが見えます。このライトに導かれて、地上に降り立ったらサヨナラの電話をかけよう。いや、必ずかけなければならない。自分自身の迷いを吹っ切る為に。


 お別離(わか)れを心に決めて Landing

 飛行機が空港へLanding(着陸)したと同時に、彼女自身も自らの決意にLandingしたのでした。


 そして2コーラス目で、飛行機を降り地上に立った彼女。

 スカーフはずして 夜の風に 心の窓をあける

 “僕が君に望むことはただ 今を捨てて 傍にいてよ”と

 あなたはうつむいていたわ 私の胸のうちを知ってたのね きっと


 スカーフを外して、仕事からプライベートで気持ちを切り替えた瞬間に彼とのやりとりがフラッシュバックしてきます。

 CAという職業柄、彼との生活はすれ違いなのかもしれません。彼は仕事を辞めて傍にいてほしいと望んでいます。でも、彼女の気持ちを思うとそれも強くは言えない彼。そんな彼の気づかいが、より一層彼女を苦しめているのでしょう。


 I must keep on flyn' 私の旅は 憧れの翼とともに続く

 蘇る想いは今も Take off 遥か遠く 愛がかすんでゆく

 彼女は昔からCAに憧れ、努力し夢を叶えた人なのでしょう。その夢の継続の為に、大空を飛び続けていたい。そんな強い思いを捨てられずに、彼女は彼への気持ちからTake off(離陸)したのです。


 でもそんな彼女を彼は空港のロビーで待っていてくれました。

 駆け寄る私の肩を抱いて “おかえり”と優しくひと言だけ

 ただ抱き寄せてくれた彼。。「おかえり」以外は何も言わない彼。その瞬間、Take offした彼女の心が引き戻されました。

 気が付けば あなたの胸に Ramp in

 さっきまで、あれこれと思い悩んだ事が嘘のように、彼の胸へRamp inした彼女。曲はここで終わっています。

 その後2人はどうなったのでしょうか?彼が望むように、彼女は仕事を辞めたのでしょうか?それとも彼が理解を示し、夢と愛の両立を目指すのでしょうか?

 ただ、この終わり方に彼女が決意した「別れ」は無いと思うのです。


 実はこの曲には「Dedicated to the steardesses of JAL 123」(日本航空123便の乗務員に捧げる)というサブタイトルが付いています。

 1985年8月に御巣鷹の尾根でおきた日航機墜落事故で亡くなられた乗員へ角松敏生が捧げた歌なのです。

 事故で尊い命を奪われた方々。せめて心だけでも、大切な恋人・家族の元へRamp inしてほしいと角松氏は願って書いたのではないでしょうか。


 そう考えると、ハッピーエンドであってほしいと思うのです。



category: 80年代後半

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グッド・バイ・マイ・ラブ 


 

グッド・バイ・マイ・ラブ

 グッド・バイ・マイ・ラブ 歌手:アン・ルイス 作詞:なかにし礼

 歌詞はこちらで。

 1974年4月、アン・ルイスの6枚目のシングルとしてリリース。当時、アイドル路線で売り出していた彼女にとって初めてのヒット曲になりました。その後、1989年の坂上香織、2006年の福田沙紀等、多くの歌手にカバーされています。


 そのタイトル通りに男女の別れの歌なのですが、あまり悲壮感が感じられません。それには3つの理由があります。

 まず1つ目は、歌っているアン・ルイスが当時18歳(!)だった事や、そのキャラクターの勢です。物怖じしない、天真爛漫なハーフ。ちょうど今で言うところのローラのような感じでしょうか。



 そして2つ目の理由は1コーラス目の歌詞の中に。

 グッバイ・マイ・ラブ この街角で グッバイ・マイ・ラブ 歩いてゆきましょう

 あなたは右に 私は左に ふりむいたら負けよ

 彼女は彼に、昔の西部劇の決闘シーンのような、背中合わせで歩き、振り返らない別れ方を提案しています。

 決闘では決まった歩数で振り向き早く撃った方が勝ちですが、この場合は振り返らずに歩いて行った方が勝ちなのです。まるで、どちらかの心の弱さを賭けたチキンレースのようです。

 こんな粋なゲームのような別れ方を提案する彼女ですが、それは抑えきれそうにない悲しさを隠すためなのでしょう。


 グッバイ・マイ・ラブ も一度抱いて グッバイ・マイ・ラブ 私の涙を

 あなたの頬で ふいているのよ 泣きまねじゃないの

 溢れ出す涙を拭うように、彼の頬に自分の頬を押し付けます。あえて「あなたの頬で涙を拭いてる。泣きまねじゃない」と言う彼女。ゲームのような別れ方を提案したのは、強がっているだけで、こんなにも悲しさでいっぱいなのだと彼に訴えているのでしょう。

 この彼女の言動で思い出される人物がいます。ドラマ「東京ラブストーリー」で鈴木保奈美が演じた赤名リカです。こちらも自由奔放プラス恋愛をゲームのように進めつつも、実は自分を素直に出せない不器用さありました。

 そんな女の子の切ない気持ちが「別れ」という現実よりも前に出てきている事が悲壮感を感じられない2つ目の理由です。


 3つ目の理由が一番大きく、それは2コーラス目にあります。

 グッバイ・マイ・ラブ 二人の恋が グッバイ・マイ・ラブ 真実ならば

 いつかは逢える これが本当の さよならじゃないの

 この別れは本当のさよならではないと言い切っています。お互いの気持ちが真実ならば、再び運命の糸で手繰り寄せられるはず。

 では、この曲は何に対して「さよなら」を言っているのか?答えはタイトルにそのまま表示されているんですね。

 Good Bye My Love → さよなら私の恋心。

 彼女は最初から、彼にではなく、自分自身の恋心に別れを告げていたのです。それも永遠の別れではありません。また彼と出逢えたなら、恋心もきっと戻ってくるはず。

 同時に彼女が別れを告げているのは、今日までの「幼い自分」のような気がします。再び彼と出逢う時は、大人の女になっていたいという気持ちもあるのではないでしょうか。

 そんな本人の願望も見え隠れするところが、悲壮感を感じない3つ目の理由なのです。


 忘れないわ あなたの声 優しいい仕草 手のぬくもり

 忘れないわ くちづけの時 そうよあなたの あなたの名前

 もちろんあなたの あなたの名前

 幼い自分の恋心と訣別する彼女は、彼の思い出を鮮明に残そうと誓います。再び出逢う時の為に、いい思い出として残そうとしているのかもしれません。


category: 70年代前半

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tag: グッド・バイ・マイ・ラブ  アン・ルイス  なかにし礼  真実  運命の糸 
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踊り子 


 

踊り子

 踊り子 歌手:村下孝蔵 作詞:村下孝蔵

 歌詞はこちらで。

 若くしてこの世を去った天才歌手・村下孝蔵の6枚目のシングルです。1983年8月にリリース。

 アップテンポなリズムと切なく情緒的なメロディーラインの調和。村下氏の曲は、日本の歌謡曲・フォークソングに、ベンチャーズのように小気味よいアレンジを加え、独自の世界観で、新しいのに懐かしい印象を多くの人に与えたのではないかと思います。


 この歌詞の中のキーワードは「林檎の花」と「つまさき」です。

 
 答えを出さずにいつまでも暮らせない バス通り裏の路地 行き止まりの恋だから

 「行き止まりの恋」とは、先の見えない恋なのでしょう。それは「裏の路地」と表現されているように、堂々と表立つ事ができない恋。そして、答えを出さないとこのまま暮らす事ができない。歌に登場する二人はきっと何らかの結論を出す時期に来ているのです。

 何処かに行きたい 林檎の花が咲いてる 暖かい場所なら 何処へでも行く

 林檎の花の開花時期は4月~5月という暖かい季節ですので、ここで言う暖かい場所とは、林檎の花が咲く季節が訪れた場所の事でしょう。
 しかも、林檎というと一般に青森や長野という寒い地方のイメージがあります。長く辛い冬を越えて、林檎の花が咲く春を迎えた寒い地方は、その暖かさがより嬉しく、強調されます。

 きっと、「今の冬の寒さのような辛い環境から、二人して何処かに逃げてしまいたい。暖かい場所(ところ)に行きたい。林檎の花が咲いているような。」と気持ちを表現しているのかもしれません。


 つまさきで立ったまま 君を愛してきた

 「つまさきで立つ」のは非常に不安定です。何故、その体勢をとるのか?それは「背伸び」つまり「身の丈に合わない無理」をしているのです。男性は女性を「背伸び」して愛してきました。等身大で愛する事ができない恋なのです。


 南向きの窓から 見ていた空が 踊り出すくるくると 軽いめまいの後

 写真をばらまいたように 心が乱れる

 不安定な愛し方の恋愛に無理が生じ、めまいを起こすように倒れ込む男性。それを「くるくる」と踊る踊り子という表現をしています。


 2コーラス目のサビは、女性も不安定な愛し方をしている事が表現されています。

 つまさきで立ったまま 僕を愛してきた 狭い舞台の上でふらつく踊り子

 愛してる 愛せない 言葉をかえながら かけひきだけの愛は見えなくなってゆく

 男性だけでなく女性も「つまさき立ちの恋」をしていたのです。素直に「愛してる」と言えずに、お互いの心を探り合うような恋。不倫関係とも取れなくはありません。

 身の丈に合わない愛し方。2人は周りの反対を押し切って、愛し合っているのかもしれません。そんな現状から逃げ出したい思いが「林檎の花が咲く場所に行きたい」と言わせているのでしょう。


 若すぎた それだけが すべての答えだと 涙をこらえたまま つまさき立ちの恋

 繰り返したサビの最後の部分です。周りの反対から逃げるように、若い二人は「駆け落ち」をした。でも、若すぎる未熟な二人に現実は厳しいものだったのかもしれません。


 林檎の花の花言葉は「選ばれた恋」。あるいは「選択」「名声」という意味もあるそうです。

 路地裏で行き止まりの恋をしている二人には、きっと眩しく感じる花言葉でしょう。社会からも周囲からも選ばれ、認められた恋をしたいという願望も「林檎の花」に込められていたのかもしれません。


category: 80年代前半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 踊り子  村下孝蔵  林檎の花  つまさき 
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島人ぬ宝 


 

島人ぬ宝

 島人ぬ宝 歌手:BEGIN 作詞:BEGIN

 歌詞はこちらで。

 2002年5月、BEGINの23枚目のシングルとしてリリース。故郷、沖縄の歌を数多く歌っている彼らですが、その中でもこれは代表曲のひとつです。

 以前、那覇の歓楽街を紹介したテレビ番組で、かなり高齢の流しの方が三線(沖縄・奄美の楽器)を弾きながらこの曲を熱唱されていました。若いミュージシャンの曲を、高齢の方が歌うという事が本土の常識からしたら考えられず、その光景に目を奪われてしまいました。

 BEGINは沖縄の心を歌う、聴き手の年齢に関係ない「県民的歌手」なのでしょう。

 沖縄民謡とブルースを融合させたような曲とボーカルの比嘉栄昇の歌声からは、青い、色鮮やかなハイビスカスが連想され、潮の香りが漂ってくるような印象さえ受けます。でも、伝わってくるのはそれだけはありません。

 沖縄は遠い昔より日本本土からの支配、太平洋戦争での唯一の地上戦、その後もアメリカの統治下等、辛く過酷な運命を辿った歴史があります。その沖縄の人達の悲しみもBIGINの曲からは伝わってくる気がします。

 正に沖縄の「ソウル・ミュージック」です。


 歌はで生まれた主人公が、慣れ親しんだ物を見つめ直すというものです。

 
 まず1コーラス目では「」を取り上げています。

 僕が生まれたこのを 僕はどれくらい知っているんだろう

 輝く星も 流れる雲も 名前を聞かれてもわからない

 誰でも物心ついた時から見上げれば、があります。そこには星が輝き、様々な形の雲が流れています。しかしそれらの学術的な名称を問われても、ほとんどの人が答えられないでしょう。


 でも誰より 誰よりも知っている 悲しい時も 嬉しい時も 何度も見上げていたこの

 どんな時でも必ずそこにはがあり、星も雲も見守ってくれているのです。ずっと、ずっと今も変わらずに。


 教科書に書いてある事だけじゃわからない 大切なものがきっとここにあるはずさ

 星座の名前が何であろうと、雲の種類がなんであろうと、そんな事は関係ないのです。大切なのは言葉では表現し辛いですが、空がいつも見上げる場所にあってくれる事なのです。


 2コーラス目は「

 汚れてくサンゴも 減って行く魚も どうしたらいいのかわらない

 時代と共に、少しずつ変わってゆく。そこには人の葛藤があるのではないでしょうか。

 「自然の保護を望みながらも、文明が発展していく事を反対できない。なにをどうやればちゃんと自然と共存していけるのだろうか。」と。

 テレビでは映せない ラジオでも流せない大切なものがきっと ここにあるはずさ

 マスコミは取り上げないけど、人の人達の中には、慣れ親しんだが姿を変えていく「悲しみ」がきっとあるのではないでしょうか。


 そして3コーラス目は「

 トゥバラーマもデンサー節も 言葉の意味さえわからない

 でも誰れよりも知っている 祝いの夜も 祭りの朝も 何処から~聞こえてくるこの

 トゥバラーマは想いを伝える掛け合いの歌、デンサー節は伝え教える教訓歌。昔から伝わる沖縄民謡だそうです。

 昔から歌い継がれるで、歌詞の意味は分からないのに、聞くだけで悲しい気持ちになったり、ワクワクするってありますよね。きっと「左脳」で聞いてるのではなく、「右脳」で感じとっているのでしょうね。


 それぞれのパートで出てきた「空」「」「」は大切な何かを主人公に教えてくれています。

 「知識だけでは得られない人間の生き方を育んでくれるのが知恵である」という言葉を聞いた事があります。

 与えられたものを覚えるのではなく、そこから何かを感じ、自身で考え血肉にしていく大切さ。

 あのブルース・リーも映画「燃えよドラゴン」の中で言っています。「Don't think. Feel!(考えるな。感じろ!)」と。

 単に知識として吸収したものより、毎日の暮らしの中で深く感じとったものこそがその人の「一生の宝」になるのではないでしょうか。

 そこを「島人ぬ宝」として表現するBIGINの曲はやはり沖縄の「ソウル・ミュージック」なんでしょうね。



category: 00年代前半

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tag: 島人ぬ宝  BEGIN          ソウル・ミュージック 
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翳りゆく部屋 


 

翳りゆく部屋

 翳りゆく部屋 歌手:松任谷由実 作詞:荒井由実

 歌詞はこちらで。

 1976年3月、荒井由実(ユーミン)の7枚目のシングルとしてリリース。荒井由実時代のラストシングルです。

 イントロのバロック調のパイプオルガンと乾いたドラムのタムの音が独特の世界を醸し出しています。


 主人公の女性と恋人がいる、夕暮れ近づく部屋の描写から始まります。

 窓辺に置いた椅子にもたれて 夕陽を見てるあなた 横顔に漂わせるのは投げやりな別れの気配

 最近、しっくりといっていないカップル。恐らくコミュニケーションもまともに取れていないのでしょう。

 ちゃんとした理由も言わず「別れたい」オーラを発する彼。彼女もその空気を彼の横顔から察しているのです。


 あてもなく彷徨う二人の言葉 ドアの隙間から忍び込む宵闇

 一応、会話はしているのですが、互いの言葉への反応が上の空。頭の中にはこれまでの思い出が走馬灯のように駆け巡っています。

 そして気がつけば、夕方から夜へと時間だけが過ぎていったのです。


 そして、2コーラス目で彼は明確な答えを出す事もなく部屋を出て行きます。漆黒の闇に包まれた部屋。

 取り残された彼女はランプに明かりを灯します。窓に映る部屋には彼女がポツンとひとりきり。

 彼女は壁に耳をあてて、去っていく彼の靴音に耳を澄ませます。素直に「行かないで」と言えないもどかしさに少しイラつきながらも、意識の底で名残り惜しむように追いかけるのです。


 一体このカップルには何が起こったのでしょうか?どんな理由があって別れる事になったのでしょうか?

 どちらかの浮気?性格の不一致?二人に説明を求めても上手く言えないでしょう。

 愛を遠ざけたのはどんな運命?

 当人同士も分かっていないのです。もし、相手の事が嫌いになったのなら「愛は無くなった」と表現するかもしれません。でも「愛は遠ざけられた」のです。決して相手を嫌いになった訳ではないのです。

 自分たちは「好き」という気持ちでいたのに、何かによって遠ざけられた。

 それは例えば、親の反対や遠距離という障害なのでしょうか?

 いいえ、もっと根深いものように思います。外因的な障害なら、駆け落ち等の行動で解決する事も可能かもしれません。俗に「愛の為なら死ねる」のように命を投げ出す覚悟があれば、何でもできるものです。特に二人ならば。

 でも、彼女は言い切っています。

 輝きはもうもどらない たとえわたしが死んだとしても

 命を投げ出しても戻らない輝き。という事は、死ぬ気でやればなんとかなるという問題ではないのです。


 この舞台の部屋は「夕陽」→「宵闇」→「街が沈み込む闇」と徐々に翳り、背景が変わっていってます。

 二人の想いも同じように、うっすらした明るさから漆黒の闇へと翳ってしまったのですね。


category: 70年代後半

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tag: 翳りゆく部屋  松任谷由実  荒井由実 
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君をのせて 


 

君をのせて

 君をのせて 歌手:沢田研二 作詞:岩谷時子

 歌詞はこちらで。

 1971年11月リリース。タイガース解散後、沢田研二の実質的なソロデビューシングルです。

 3連符のゆったりとしたリズムが、穏やかな波の音を連想させる心地よいナンバーです。(BIGINの「恋しくて」も同じ事が言えます。)


 ドラマ「最高の離婚」の中で主演の瑛太が、この曲をカラオケで歌うシーンがありました。尾野真千子が演じる元妻と、お互いの関係を見つめ直す場面でしたので、意味深な歌詞が印象に残りました。


 実はこれまでこの曲を知りませんでした。だから、この時には「色々な事があったけど、これからは僕が君をのせるになって夜の(世間?)を渡っていこう」と男が誓う歌なのかな?と感じていたのです。


 僕の地図はやぶれ くれる人もいない だから僕ら 肩を抱いて 二人だけで歩く

 人生の中で、「僕」はなにか壁にぶち当たったのでしょうか。例えば、仕事で失敗した。大きな借金を背負ってしまった。人間関係を悪化させてしまった。等々。

 傷だらけの男の心。どうすればいいのか分からない。でも進むべき道を指し示してくれる人もいない。だから大切な「君」と寄り添いあいながら再出発しようと誓うのです。

 「君」だけが傷心の「僕」にとって生きる糧となるべき最後の希望なのでしょう。


 君のこころ ふさぐ時には 粋な粋な歌をうたい 君をのせて 夜のを 渡る舟になろう

 「君」がこれから不安になった時には「粋な歌」を歌って励ましてあげようと「僕」は言っています。でも今の「僕」にそんな余裕があるのでしょうか。

 恐らく「僕」は自分が抱えている心の傷を「君」に隠して強がっているのではないでしょうか。もしかすると、これは「僕」が塞ぎ込んでしまったら、「君」に励ましてほしいという逆メッセージなのかもしれません。


 そして、繰り返すサビの部分。

 人の言葉 夢のむなしさ どうせどうせ知った時には

 「どうせどうせ」と表現をする「僕」。この後に繋がる歌詞が省略されている気がするのです。

 「どうせ○○だから」等というように、結果があきらかである場合にしか使わない言葉ですよね。「君」と再出発しても「世の冷たさ」をどうせ知ってしまったら・・・。良くない結果しか思い浮かばない(笑)

 いやいや!だからこそ、そんな時は「粋な粋な歌をうたう」のです!モヤモヤした気持ちをかき消すような「粋な歌」を!

 かなり希望的観測が入っていますが、新たな出の歌であると捉えたいと思います。だって稀代のアイドル、ジュリーのソロデビュー曲ですもんね(笑)


category: 70年代前半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 君をのせて  沢田研二  岩谷時子      最高の離婚  瑛太 
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Tシャツに口紅 


 

Tシャツに口紅

 Tシャツに口紅 歌:ラッツ&スター 作詞:松本隆

 歌詞はこちらで。

 1983年9月、シャネルズから改名したラッツ&スターの2枚目にシングルとしてリリース。前作の「め組のひと」の大ヒットに比べるとセールスはあまり振るいませんでしたが、未だに好きな人が多い名曲です。

 ラッツのお家芸「ドゥーワップ」のバラードで、作詞&作曲は「はっぴぃえんど」の名コンビ、天才・松本隆大滝詠一です。

 映画のワンシーンを切り抜いたような松本隆の詞には、道具が登場人物の心理描写の役割をする事が多いようです。

 ここではズバリ、タイトルにある「Tシャツ」「口紅」です。


 夜明けだね 青から赤へ 色うつろう空 お前を抱きしめて

 夜明けの海に佇む2人。空の色が変わる中、長い沈黙の後、彼は彼女に別れ話を切り出します。

 別れるの?って真剣に聞くなよ でも波の音がやけに静かすぎるね

 突然の彼からの言葉に、驚いた彼女。耳を疑うかのように、彼に確認します。それに即答できない彼。聞こえるのは波の音だけなのです。


 色褪せたTシャツに口紅

 「色褪せたTシャツ」とは恋愛に対する情熱を失った彼の心境。「口紅」はまだ彼の事を愛している彼女の気持ちを表しているのではないでしょうか。

 が驚いたように 埠頭から飛び立つ

 彼女との気持ちの温度差に気付いた彼は、気持ちをに託して、今すぐこの状況から逃げ出したい衝動に襲われたのでしょう。


 2コーラス目のAメロ~Bメロは、温度差を自覚した彼が、必死に彼女に自分の心境を説明します。

 つきあって長いんだから もう隠せないね 心に射した影

 みんな夢だよ 今を生きるだけで ほら息が切れて 明日なんか見えない

 黙って聞く彼女。でもどれもこれも綺麗事、言いわけにしか聞こえません。彼の本心が見えてこないのです。

 黙った君が 黙った俺を 叩いた

 仔犬が不思議な眼をして 振り向いて見てたよ

 業を煮やした彼女は彼の頬を張ります。彼女の行動にびっくりした彼。きっとこれまでは、そんな事をするような女性だとは思っていなかったのでしょうね。


 そして彼は一番言ってはいけない事を言ってしまうのです。

 これ以上を君を不幸に 俺出来ないよと ポツリと呟けば

 不幸の意味を知っているの?なんて ふと顔とあげて なじるように言ったね

 彼は「このままでは君を不幸にする」と自分を卑下し、あくまでの君の為を思って別れたいという理由を告げます。

 でも、別れたいオーラをずっと発しながら、ちゃんと本心を伝えてない彼がこんな事を言っても彼女が信用できるでしょうか?

 相手を傷つけまいとする偽りは、かえって相手を傷つけてしまうものなのです。

 キレた彼女は、それまで伏せていた顔を上げて彼を睨みつけました。

 「不幸の意味を知っているの?自分の基準で勝手に人の不幸を決めつけないで!」と。


 そしてラストのサビを繰り返す部分

 泣かない君が 泣けない俺を 見つめる

 彼女のは悲しさを通りこして、情けないという気持ちでいっぱいだったのでしょう。そんな時は涙なんか出ないものです。

 彼女に心を見透かされてしまった彼も、動揺を隠せずに泣けません。


 が空へ飛び立つ 動かない俺たちを 残して

 別れ話が泥沼化してきた二人。そんな彼らを残しては今日も空へ飛び立っていくのです。

 恐らく「人間って大変だな。俺はこんな自由でいいいだろ?」と呟きながら。

 その言葉を死ぬ程羨ましく感じていたのは彼だったのでしょうね。


category: 80年代前半

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tag: Tシャツに口紅  ラッツ&スター  松本隆  大滝詠一  鈴木雅之    仔犬 
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大きな玉ねぎの下で~はるかなる想い~ 


 

大きな玉ねぎの下で

 大きな玉ねぎの下で~はるかなる想い~ 歌手:爆風スランプ 作詞:サンプラザ中野

 歌詞はこちらで。

 1989年10月に爆風スランプ15枚目のシングルとしてリリース。1985年に発売された2ndアルバム『しあわせ』に収録された曲をリメイクしたものです。


 インターネットが普及した現在、すっかり姿を消した「文通」。昭和の時代には、遠く離れた人と知り合う為の唯一の方法が文通でした。

 雑誌等には「文通相手募集」のコーナーがあり、全国の少年少女が胸を焦がして手紙を書いたのです。

 その文通相手と初めて実際に出会う少年に起こった出来事を歌った切ない曲です。

 タイトルの「玉ねぎ」とは日本武道館の屋根の上に載っている擬宝珠です。今では大きなコンサートはドーム公演になりますが、昭和の頃は日本武道館がメッカだったんですよね。

 ※余談ですが、地方在住の私が東京に行った時、この歌詞の通りに地下鉄の「九段下駅」で降りて、玉ねぎを目印に歩き、まったく迷えず日本武道館へ行けました(笑)


  この曲の主人公の少年は、文通相手の少女に会いたい気持ちを抑えられずに、貯金をはたいて武道館で行なわれるライブのチケットを購入。少女へ送ります。

 定期入れの中のフォトグラフ 笑顔は動かないけど

 あの大きな玉ねぎの下で 初めて君と会える

 写真でしか知らない少女の姿。動かない笑顔。でも、初めて会える!少年の胸のトキメキは最高潮だったでしょうね。

 九段下の駅をおりて坂道を 人の流れ追い越して行けば

 とにかく興奮を抑えられずに、早足で人をドンドン追い越して行きます。もしかしたら、スキップしていたかもしれません(笑)


 会場に着いた少年。開演時間は刻一刻と迫りますが、隣の席に来る筈の少女は中々姿を現しません。

 何度もロビーに出てみたよ 君の姿を捜して

 時間になり無情にもライブは始まってしまいます。

 君の返事読みかえして席をたつ そんな事をただ繰り返して

 時計だけが何もいわず回るのさ 君のための席が冷たい

 姿を見せない少女。折れそうな気持の少年をなんとか支えていたのは少女からもらっていた手紙の返事だったのです。「会えるのを楽しみにしているよ」「観たかったライブをありがとう」等々の言葉だけが僅かに残された少年の希望でした。

 きっと何かあったに違いない。急に病気になったのかな?それとも慣れない東京で道に迷ったのかな?

 少女の事を信じている(もしくは信じようと自分で言い聞かせている)少年の頭の中には、そんな想像も駆け巡っていたのかもしれません。

 少年の想いとは関係なく、時計だけが無機質に回り、時間は過ぎていったのです。

 そしてラストの曲が終わり、お客さんがアンコールを叫ぶ中、少年はたまらなくなり、武道館を飛び出します。

 千鳥ヶ淵 月の水面 振り向けば 済んだ空に光る玉ねぎ

 悲しい少年の気持ちを知ってか知らずか、来た時と同じ様に「玉ねぎ」は屋根の上で光っています。でもその背景は黄昏から、月夜の空に変わっていました。

 さっきまでのワクワクしていた気持ちが、悲しさに変化したように・・・。


 果たしてこのドタキャンにはどのような理由があったのでしょうか。

 ①少女が急用で来られなくなった。

 ②会いたいと思っていたが、やはり勇気が出ずに来れなかった。

 ③少女は少年をただの文通相手としか見ておらず、会う気はなかった。

 これだけは絶対に考えたくないのですが・・・

 ④実は冷やかし目的の文通だった(もしかしてネカマ!?)


 この曲の歌詞の中から、そこまで推測するのは不可能だと思います。

 実は、この曲にはアンサーソングがあり、YURIMARIの「初恋~はるかなる想い~」というタイトルで出ています。

 その中に、作詞のサンプラザ中野氏が出した答えがあるのですが、それはまた別に機会に。


 いずれにしても、携帯電話等が無かった時代が生んだ「すれちがい」の切ない物語なのです。


category: 80年代後半

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愛をこめて花束を 


 

愛をこめて花束を

 愛をこめて花束を 歌手:Superfly 作詞:越智志保多保孝一・いしわたり淳治

 歌詞はこちらで。

 2008年2月、音楽ユニット「Superfly」の4枚目のシングルとしてリリース。TBS系ドラマ「エジソンの母」の主題歌でした。


 最初にこの曲を聴いた時は「記念日に恋人に花束を贈る歌だろう」程度の認識しかありませんでした。確かに花束を贈る歌には間違いないのですが、それは単なる贈り物ではなく大きな「感謝」が込められていたのです。

 恐らくこの曲の主人公(以下、彼女と表記)は、長く大きなトンネルの中で迷い苦しみ、もがいてやっと希望の光が見えてきたのではないでしょうか。


 二人で写真を撮ろう 懐かしいこの景色と あの日と同じポーズで おどけてみせて欲しい

 1コーラス目は、彼女が「あなた」と懐かしい場所を訪れる場面から始まります。

 約束したとおりあなたと ここに来られて本当に良かったわ

 暗いトンネルの中で苦しんでいた彼女。「あなた」は「元気になったら、また一緒にあの懐かしい場所に行こうよ」と約束し、彼女自身もそれを励み、に必死に頑張ってきたのでしょう。 

 そしてようやく訪れた場所。彼女の溢れんばかりの喜びが伝わってきます。


 彼女が元気になるまで、かなり遠回りをしています。それは何故だったのか?

 昨日とよく似た今日は 何気ない分かれ道を 分かって選びそびれた 臆病のせいでしょう

 2コーラス目のAメロの部分で、彼女は自分の臆病が原因だったのだろうと分析しています。

 続く、Bメロの部分

 私は泣くのが得意で 最初から慰めを当てにしてたわ

 何度も間違った道 選び続けて 正しくここに戻ってきたの

 人生が上手くいかない事を嘆き、人の慰めを当てにする「他力本願」な考えから抜けきれずにいたのも原因のひとつでした。そして迷いながらもちゃんと立ち直れたのです。


 苦しみ抜いた彼女は幸せに対する価値観も変わりました。

 無理に描く理想より 笑い合える今日の方が ずっと幸せ

 「こうありたい。こうでなければいけない。」と背伸びするよりも、「あなた」と笑い合える「等身大の幸せ。今の彼女にとっては、この価値観の変化が一番大きかったのかもしれません。


 正しく「あなた」の前に戻ってこれた彼女。優しく見守り、励ましてくれていた「あなた」へ心を込めて感謝の花束を贈ります。

 そして最後に「いつまでもそばにいて」とお願いをします。


 「あなた」とは一体誰なのでしょうか。恋人?旦那さん?親?・・・もしかしたら友達かもしれません。

 男女の愛、夫婦愛、家族愛、友情が育む愛、色々な取り方ができますが、彼女にとっては「いつまでもそばにいてほしい」大切な相手である事は間違いないでしょう。

 愛の力が彼女をトンネルの出口へと導いたのですね。


category: 00年代後半

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今日までそして明日から 


 

今日までそして明日から

 今日までそして明日から 歌手:よしだたくろう 作詞:吉田拓郎

 歌詞はこちらで。

 1971年7月21日、吉田拓郎がエレックレコードからCBSソニーに移籍して初のシングルです。

 自分がこれまでどのように生きてきて、そしてこれからどう生きていくのかを淡々と語っている歌です。

 は今日まで生きてみました 時には誰かの力を借りて 時には誰かにしがみついて

 は今日まで生きてみました 時には誰かをあざ笑って 時には誰かにおびやかされて

 は今日まで生きてみました 時には誰かに裏切られて 時には誰かと手を取り合って

 そして「」は明日からもこうして生きて行くだろうと思っているのです。淡々と綴られる歌詞の中に、吉田拓郎の優しさが垣間見れるような気がします。

 まるで童話「北風と太陽」の太陽のような優しさです。

 この歌詞には当時の吉田拓郎と同年代のフォークシンガーにありがちな、「社会に流されることなく強く生きろ!」的な強引なメッセージ性が見られません。

 「俺はこんな風に生きてきたんだよ。そして明日からも同じように生きていくんだ。」と語られる事で逆に聴き手のほうは「自分はどう生きるべきか」と考えさせられます。

 まるで、「人からあれこれ指図されるのではなく、自分の意思で自分の道(生き方)を見つけていこうぜ。」と拓郎が諭しているような。

 旅人が自分の意思でコートを脱ぐ事を促せた、太陽のような優しさがこの曲から伝わってきます。


 でもたったひとつだけ、拓郎はヒントをくれています。

 には生き方がある それはおそらく自分というものを 知るところから始まるものでしょう

 自分が解っていないと、どう生きるにしても、何もやるにしてもダメなのです。「灯台下暗し」じゃ始まらないのです。しっかりとした自己分析の必要性を教えてくれています。

 ところが、その唯一のヒントにしても拓郎は「絶対正解だ」とは言い切っていません。


 けれどそれにしたって どこでどう変わってしまうか

 そうです わからないまま生きて行く 明日からの そんな私です

 人の生き方に正解なんて存在しないものですね。誰もが模索しながら自分で自分の生き方を見つけていくしかないのです。

 やはり拓郎は最後の最後まで、聴き手の自主性を促す優しさを見せてくれています(笑)


category: 70年代前半

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tag: 今日までそして明日から  吉田拓郎  よしだたくろう    自分  生き方 
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HERO 


 

HERO

 HERO 歌手:Mr.Children 作詞:桜井和寿

 歌詞はこちらで。

 Mr.Children、24枚目のシングルとして2002年12月にリリース。ボーカルの桜井氏が小脳梗塞で休養してからの復帰作です。

 同じ「HERO」というタイトルの曲は、甲斐バンドや麻倉未稀の作品に中にもあります。それらが「ヒーローになるチャンスを逃すな」や「燃え上がってヒーローになれ」のように、自らを鼓舞するポジティブシンキングな曲なのに対し、この曲は冒頭に自分がヒーローとは程遠い存在であるというところから始まります。


 例えば誰か一人の命と 引き換えに世界を救えるとして

 僕は誰かが名乗り出るのを 待っているだけの男だ


 一般人の意識はほとんどこの通りだと思います。だから「アルマゲドン」のように、地球の為に自らの命を差し出すという話がヒーロー映画として成り立つのですよね。

 愛すべきたくさんの人達が 僕を臆病者に変えてしまったんだ

 命をかけるとはまでは行かなくても、普段の生活の中で試されるちょっとした勇気。横暴な上司に意見したり、電車でお年寄りに席を譲らない若者に注意する等、その後の家族にかかる災難や報復を恐れて躊躇してしまいます。

 正に、等身大の「小市民」を表した歌詞です。そんな小市民の男でも絶対に譲れないものがあります。

 でもヒーローになりたい ただ一人 君にとっての

 万人に憧れ、尊敬されなくても、たった一人の愛する人にとってはヒーローでいたいのです。

 たいした事はできないかもしれないけど、あなたがつまづいたり、転んだ時には、そっと手を差し伸べる存在でありたい・・・。

 普段は愛する人に無様な姿を見られているかもしれない。だから、大それたことはできなくても、自分自身が少しでも変わって、あなたに出来る事はやってあげたいという願望なのでしょう。


 この歌の中の愛する人とは一体誰でしょう?恋人なのか、妻なのか。私はもしかしたら子供の事じゃないかと思うのです。

 2コーラス目のBメロ。

 僕の手を握る少し小さな手

 これだけでは、恋人の手なのか、子供の手なのかは断定できませんが、続くサビに人生をフルコースに例える部分があります。

 幾つものスパイスが 誰にも用意されていて

 時には苦かったり 渋く思う事もあるだろう。

 誰の人生にでも、色々な試練が用意されていて、時には苦しかったり、辛かったりする事もあるんだよと、子供に教えてあげているように感じるのです。

 最後のデザートを笑って食べる 君の側に僕は居たい

 試練を乗り越えて、君が夢を叶えた時に、パパは近くでそっと見守って居てあげたいんだよという解釈もできます。


 そして、十分な経験を積んで大人になった(であろう)男は、今の暮らしが悲しくも無く、切なくも無く繰り返される事に喜びを感じます。

 悲しくはない 切なさもない ただこうして繰り返されてきたことが

 そうこうして繰り返していくことが 嬉しい 愛しい

 前述のように、桜井和寿氏は小脳梗塞という大病から復帰後にこの曲をリリースしています。

 休養前にすでに曲は完成していたので、考え過ぎかもしれませんが、その桜井氏の状況と歌詞のこの部分が妙にリンクして聴こえてしまうのです。

 人間は病気をして初めて普通に過ごせる事のありがたさが解るといいます。たとえ、臆病者でもみっともなくても、普通に生活出来て、愛する人の為に一生懸命になれれば、誰でも英雄(ヒーロー)なのかもしれません。


category: 00年代前半

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tag: HERO  Mr.Children  桜井和寿  ヒーロー  臆病者  フルコース  デザート 
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糸

  歌手:中島みゆき 作詞:中島みゆき

 歌詞はこちらで。

 1998年発表の中島みゆき、35枚目のシングル。「命の別名」との両A面としてリリースされました。

 TBSドラマ「聖者の行進」の主題歌として起用され、他にも色々なテレビ番組で使われています。最近では元幕内力士の高見盛が出演する「サントリー・BOSS」のCMのバックで流れ、胸を熱くさせてくれます。

 また、岩崎宏美やMr.Childrenの桜井和寿等、多くの歌手にもカバーされている人気の曲です。


 この曲の中での「」とは人間の生き方や存在を示している感じがします。


 「なぜめぐり逢うのかを 私たちは知らない」

 「いつめぐり逢うのかを 私たちは知らない」

 人間はそれぞれひとりで生まれてきて、色々な人と出会います。でも、その出会いの必然性は本人達には分かりません。成長していく中で、様々な刺激を受け、吸収し、時間が過ぎ振り返った時にやっと見えてくるものではないでしょうか。

 同じく、いつ出会うのかのタイミングも解りません。今日かもしれない、1年後、いや10年後かも知れない。運命の歯車に左右されているといっても過言ではないでしょう。


 毎日の生活を送る中で、ふと不安に感じる事ってありませんか?

 「どこで生きていたの 遠い空の下にある ふたつの物語」

 「こんなが一体なんになるの 心が許さなくて風の中でふるえてた」

 自分を変えてくれるような出会いはあるのだろうか?自分の存在って一体なんだろう。社会(人)の為に役立っているのだろうか?

 自分自身の存在が無力でちっぽけに思えて、押しつぶされそうになる。でもどうする事もできない。


 この曲はサビの部分で優しく説いてくれます。

 「あなたは縦の 私は横の

 「いつか、織りなすは誰かを暖めうるかもしれない」

 「いつか、織りなすは誰かの傷をかばうかもしれない」

 「ひとりぼっちの人間=1本の糸」。そのままでは無力だけど、縦・横と組み合わさり、織りなしてとなれば、人の役に立つ力が見えてくる。

 これは仕事にも言えます。特に新入社員がそれぞれの部署に配属され、毎日の業務に追われると「果たして、自分のやっている事は会社の役に立っているのだろうか?」と不安になったりします。

 でも、営業には営業の、経理には経理の、広報には広報の、それぞれの役割分担があり、それらがしっかりと噛みあう事で会社は運営されているのですよね。

 全体を見回す余裕が出来れば、きっと解るはずです。この世に無駄な仕事はありません。

 同じように、無駄な人間もいないのです。人との出会いを大切にし、手を携えて生きていけば、必ず大きな力となりうるはずです。


 そんな出会い中島みゆきさんは、歌詞の最後でこう表現しています。

 「逢うべき糸に出逢えることを 人はこう呼びます…仕合せと」

 「幸せ」ではなく「仕合わせ」と表記。今迄、私はこの表現方法を知りませんでした。

 諸説色々あるみたいですが、元々「めぐり合わせ」や「運命」といった人間の想像を超えた大きなものが「仕合わせ」で、その中にある「Happy」を「幸せ」と言うらしいです。

 そういう意味なら中島さんが「仕合わせ」と表記したのも頷けます。

 もうひとつの解釈として、地を服にする時に「仕立て」という表現をしますよね。糸をに「仕立て合わせる」という意味もかけて「仕合わせ」としたのかな?と思ったりもします。


category: 90年代後半

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tag:   中島みゆき    仕合わせ  出会い  出逢い 
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悲しい色やね ~Osaka-Bay Blues~ 


 


 悲しい色やね ~Osaka-Bay Blues~ 歌手:上田正樹 作詞:康珍化

 歌詞はこちらで。

 上田正樹が1982年にリリース。有線放送から火がつき、翌1983年にかけて自身最高のヒット曲となりました。

 夜の港の桟橋で、車にもたれながら別れ話をする(恐らく話を切り出してきたのは男)女の悲しい胸の内を綴った歌です。

 女にとって男の存在は、歌詞のラストの部分

 「あんたはあたしの たったひとつの青春やったんや」

 とあるように、かけがえの無いの存在だったのです。

 そんな大切な男との別れ。普通なら絶望感・悲壮感が漂ってきそうですが、この曲からはそれがあまり感じられません。それは舞台が大阪、言語が関西弁だという事もある気がするのです。


 「泣いたらあかん せつなくなるだけ」

 「逃げたらあかん 唇かんだけど」

 1コーラス、2コーラス共にBメロの部分の歌詞です。

 一見、「浪花女の根性見せたる!」の感じですが、そんな強がり的なものではなく、もっと力強い何かが感じられます。


 それを紐解くカギはタイトルの「悲しい色やね」に。何故、大阪は悲しい色なのか?

 「みんなさよならを ここに捨てに来るから」

 「恋や夢のかけらをみんなに流してく」

 からなのです。

 辛く、悲しい事があってもに流して、スッパリと忘れてしまおう。そして明日から新しく歩いて行こう。という前向きさが伝わってきます。


 同じく、大阪を舞台にしたBOROの「大阪で生まれた女」という曲の中に

 大阪で生まれた女が大阪を後にするけど 大阪は今日も活気に溢れ またどこからか人が来る」

 という一説があります。


 関西という地域は、どんな困難に見舞われても、悲しみを引きずらず明日を迎えようという明るさ・逞しさが土壌にあるのではないでしょうか。

 大げさかもしれませんが、そんな前向きな関西スピリットがあったから阪神大震災という災難からも見事に立ち直れたような気がするのです。


category: 80年代前半

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愛は風まかせ 


 

愛は風まかせ

 愛は風まかせ 歌手:五十嵐浩晃 作詞:ちあき哲也

 歌詞はこちらで。

 五十嵐浩晃のデビュー曲。1980年5月にリリース。スプライトのCMソングでした。

 ボサノヴァのリズムと透明感のある女性コーラス(ラジ)が洗練された都会的な演出をしています。作曲は五十嵐本人で、哀愁のあるメロディーは女優の大原麗子さんをイメージしたものだと、何かで読んだ記憶があります。


 「風まかせの愛 ほんのひと吹きすれば 他の愛しさへ いつもは飛びたてる」

 男はプレイボーイを気取っていたのか、はたまた愛に対してトラウマがあるのか、愛というものはあちこちに振りまけるものであると言い切っています。きっと、一人に束縛される事なく、恋愛をゲームとして楽しんでいたのかもしれません。


 でも、そんな男の前にひとりの女性が現れます。

 「すれ違ったのは誰でも良かったはずなのに」

 「何故 かすかな仕草まで やきついてるのか」

 ふとした出会いをした彼女。これまでの男にとって女性は行きずりの恋(ワンナイトラブ)の対象でしかなかった。だけど、ちょっとした仕草まで心に焼きついて離れない。

 きっと、男の予想こ覆すような彼女の言動に戸惑い、かつ新鮮さを感じたのかもしれません。

 「これまで自分が出会ってきた女とはどこかが違う・・・」

 そう感じた男は、その晩は彼女に対して何もできないまま別れたのでしょう(予想)


 一夜あけた日の午後、男はラムを飲みながらミステリー小説を読んで、ゆったりした時間を過ごしています。でも、彼女の事が次々を頭の中を巡り、読書どころではないのです。

 「あのときめくものが ある日心に甦るんだ」

 「むきに笑ってみたくなるような照れくささもあるさ」

 あのときめいた感情はなんだったんだろう?もしかして、昔忘れていたものが甦ってきたのか?そう思いながらも男は自身の思考に妙な照れくささを感じます。

 そして、ラムを空にした後、あの出逢いは自分にとって「ひとつ粒の砂のような」ありふれいたものだったのだと言いきかせます。ときめいた事を恥じるように・・・。



 果たして、男のときめきの正体は「愛」だったのでしょうか?

 ひとりの女性を愛する事を否定してきた男を、ここまで動揺させた愛は正に「風まかせ」なのです。



category: 80年代前半

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すばらしい日々 


 

すばらしい日々

 すばらしい日々 歌手:ユニコーン 作詞:奥田民生

 歌詞はこちらで。

 1993年4月、ユニコーンの8枚目のシングルとしてリリースされました。ユニコーンは約半年後に解散(2009年に再始動)、この曲が第一次活動期のラストシングルです。

 この曲を発表する前に脱退した、ドラムの川西幸一に対して奥田民生があてたメッセージソングだと言われています。

 確かに、昔からの仲間との関係性を描いてるように見えます。


 「離ればなれになった僕達 たまに会っても今は話題がない」

 昔の友だちの事を思い出した時に、その親密度が不思議でならない事があります。

 一緒に遊びに行ったり、笑ったり、泣いたり。それが当たり前の関係だったのに、ちょっと距離が出来て時間が過ぎると、どうしてあんなに自然に仲良く出来ていたのか、その時の自分の感情が思い出せない事があるのです。

 もちろん、その友だちとは仲たがいした訳でもなく、ただお互いの環境の変化で会わなくなっただけなのに。時間は意外と人と人の間に壁を作ってしまうものなんですね。


 「いっしょにいたいのは山々だけど とにかく今は時間がたりない」

 「人がいないとこに行こうよ 休みがとれたらならば」 

 時間が作ってしまった壁を取り除くには、同じく時間と場所が必要なのです。

 大人になってしまったら、どうしても仕事や家庭で制約ができて、お互い自由に会う事が出来ない。誰にも邪魔されない場所でちょっとだけ時間をかけて話せば、きっと昔の関係性を取り戻せる筈。


 すばらしい日々だ 力があふれて すべてを捨てて僕は生きてる」

 「君は僕を忘れるから すぐにその頃には君に会いに行けるはずだ」

 「全てを捨てながら力いっぱい打ち込む毎日はすばらしい日々だ」と自身の生き方を肯定しながらも、「そんな僕とは違う生き方を選んだ君には、わだかまり無く自然体に会いに行けるに違いない」と歌っているように見えます。

 奥田民生が川西幸一へあてたメッセージソングとするなら、以上が私の勝手な解釈です。


 しかし、この曲はユニコーン解散する奥田民生がデビュー前の自分にあてたものであるという説もあるらしいのです。

 そうなると「君」はすべて昔の自分。会って話がしたくても、話題もなけりゃ時間も足りないというのは、自分と向きあえる余裕がないという解釈ができます。

 「君は僕を忘れるから すぐにその頃には君に会いに行けるはずだ」

 紆余曲折、自分を忘れそうな時は、昔の自分に会って「原点回帰」するのも一つの手だよというメッセージだったのでしょうか。



category: 90年代前半

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青いスタスィオン 


 

青いスタスィオン

 青いスタスィオン 歌手:河合その子 作詞:秋元康

 歌詞はこちらで。

 1986年3月21日、河合その子の3枚目のシングルとして発売。彼女自身はもちろん、所属していたおニャン子クラブの全シングルの中で、売上枚数ナンバーワンを記録しました。

 夢を叶える為に都会へ旅立つ彼氏とそれを見送る彼女を描いた歌です。

 タイトルの「青い」は歌詞に出てくる青空、主人公の少女の揺れ動く心の青さの事でしょうか。

 「スタスィオン」は星座か競走馬の名前のように聞こえますが、これは「」(ステーション)をフランス語風に発音したものだそうです。

 言われてみれば、イントロから全体に流れるアコーデオンが奏でるメロディが、フランス映画風な切なさを演出をしています。


 河合その子自身のおニャン子クラブ卒業時期のリリースでしたので、春の新しい道へ旅立ちの曲だとずっと思っていました。

 でも、Aメロの冒頭

 のホームにこぼれている夏の前の淡い陽射し」

 季節は春を通り過ぎて、夏直前なんですね。なぜこの季節に旅立ちなのか?

 Bメロの歌詞

 「忘れられない少年の頃に見た小さな夢」の部分。

 恐らく、この彼氏は春に一旦、新しい道に進んでいたのではないでしょうか。

 それが進学だったのか就職だったのかは定かではありませんが、「自分の本当にやりたい事はこれだったのか?」と葛藤し続けて、初夏に入る頃に「やっぱり夢が忘れられない」と新たな一歩を踏み出す決意をしたのです。

 でもその夢は地元では叶えられない。確かな保障はないけど、都会へ旅立たなければならない。彼女を残して・・・。

 「思い出だけを着替えて 夢を探して 愛はそのままで」

 彼女はそんな彼氏を少しうらやましく感じながら、夢の為に二人の思い出は、そっと着替えて旅立ってほしいと願います。でも、自分に対する愛は忘れずに持って行ってもらいたいのです。

 「流れる雲のようにあなたの後を ずっとついて行きたかった」

 「あなたは抱きしめてくれたけど 私はその腕から逃げた」

 本音は空を流れる雲のようについて行きたい。でもここでワガママを言ってしまうと、彼の決心を鈍らせる事になりかねない。揺れ動く心を抑えるように彼女は彼の腕から離れるのです。

 「彼の夢のため」と言いきかせながら必死に辛さを堪える彼女。でも列車の発車ベルが鳴った瞬間、その強がりが涙となって彼女の瞳からこぼれてきました。

 「涙をひとつぶ 微笑みながらそっと隠した」

 果たして、彼女の涙に彼は気づいたでしょうか? 
 

 河合その子は学校卒業後に地元で就職が内定してましたが、おニャン子クラブのオーディションに合格し上京しています。夢を叶える為に、決まっていた進路を変更して都会へ来ています。

 そんな彼女の経歴を踏まえて、秋元康が描いた旅立ちの歌であるというのは考え過ぎでしょうか。



category: 80年代後半

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ZUTTO 


 

ZUTTO


 ZUTTO 歌手:永井真理子 作詞:亜伊林

 歌詞はこちらで。

 永井真理子が1990年にリリース。作詞の亜伊林は、初期の松田聖子の作詞等でお馴染みの三浦徳子さんのペンネームです。

 フジテレビ系「やまだかつてないテレビ」のエンディングテーマ。番組のエンドロールが流れる中、様々なカップル(恐らく素人)達がキスをするシーンのバックで流れていました。画面に映る恋人達の姿の割りには、醒めたような歌詞という印象を持っていました。

 「靴紐がほどけても そのままでいたい 1人にしといてほしいと書かれたハートの字幕」

 誰しも、心にポッカリと穴が空いたような時に「声をかけてほしくない」「ひとりにしていてほしい」と思う事があります。歌の主人公の彼氏は、その空気をちゃんと読んで「知らんふり」してくれる人です。

 これまでのラブソングの概念からだと「ひとりにしないで」「辛い時こそいっしょにいてほしい」のように、常にベッタリしましょう的歌詞が多く、この曲が醸し出す「距離感」がとてもドライでクールなものに見えたのです。

 2コーラス目では

 「一緒にいられるのは2人は違う人間だから そばにいても別々の夢が見られる」

 と、たとえ一緒にいても相手の色に染まらず、それぞれの個性を持ち続ける2人である事を強調しています。

 カップルに街頭インタビュー等の際、「なぜこの人を選んだのか」の質問に対し、「感性が同じですから」と答える人を見かけます。私の偏見かもしれませんが、ファッショナブルなライフスタイルを強調した、鼻持ちならない人達だな(笑)と思うのです。この歌詞からも、一瞬そのような匂いが漂ってきていました(笑)

 しかし、最後までじっくりと歌詞を見てみると、印象が変わってきます。

 ラストのサビを繰り返す部分。

 「ずっと 自由時間をあげる」

 「自由時間をあげる」とは恐らくお互い束縛はしないでおこうねという事でしょう。それは何故か?全ては次のセンテンスに繋がります。

  「ずっと キラキラしていよう」
 
 これがこの曲のメインテーマじゃないのでしょうか。長く付き合っていると、どうしてもマンネリ化してナァナァの関係になってしまいがちです。相手の性格(嫉妬、束縛等も含め)イヤになる事もあるでしょう。

 「キラキラしてようよ」とはそうならない為にも、お互い微妙な距離感を置きながら、刺激しあえる関係でいようという気持ちの表れではないのでしょうか。

 燃え上がるような愛を語りながらも、醒めて倦怠期を迎えるよりは、適度な緊張感を持って「恋人気分」を忘れずに、ZUTTO(ずっと)」いい関係を保ちましょう。

 一見ドライに見える歌詞も、裏返すとZUTTO(ずっと)」お互いを好きでいたいという熱いメッセージが込められているのかもしれません。



category: 90年代前半

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海岸通 


 

海岸通


 海岸通 歌手:イルカ 作詞:伊勢正三

 歌詞はこちらで。

 伊勢正三(以下正やんと表記)が風時代に発表した曲をイルカがカバー。1979年にリリースされています。

 彼女自身が出産でしばらく歌手活動を休止していて、これが活動再開の一曲でした。

 「なごり雪」「雨の物語」に続く正やん作品のカバーですが、前二作品が男目線の曲だったのに対し、この曲は女目線の曲になっています。

 正やんの詞は情景、登場人物の心情が聴いている人間の頭の中に浮かぶ作品が多いような気がします。まるで短編映画を見ているようです。


 歌詞は、好きな男性がなんらかの理由で街を離れてしまう現実を受け止めようとする女性の事を謳っています。

 1コーラス目は主人公の女性の疑問から始まります。

 「あなたがを選んだのは 私への思いやり」

 「別れのテープは切れるもの」

 彼は旅立つ手段として「」(恐らくフェリー)を選んでいます。

「飛行機や列車に比べ、フェリーなら送る方と送られる方が最後の最後まで紙テープで結ばれ、温もりをギリギリまで感じる事ができる。」

 この事を彼の思いやりだと感じていた彼女は、実はその温もりも最後にはあっけなく切れてしまうものだと気づきます。

 別れの切なさをギリギリまで引っ張り、ポーンと突き放すように途切れさせる残酷な方法を彼が選んだのは、本当に思いやりだったのでしょうか?と彼女は少し疑心暗鬼になっているように見えます。


 そして2コーラス目の部分。

 「夜明けの海が悲しいこと」

 のままでいたほうがよかった」

 何故、夜明けの海が悲しいのか?

 想像するに、「黒→朝日を反射して赤→日が昇り青」と色を変えます。二人の関係性も「兄の様な仲→男女を意識した仲」に変わったのかと思われます。

 でも、ギクシャクしだし「やっぱり以前ののままで良かった」と二人に後悔させてしまった関係性の変化を「夜明けの海」に例えたのではないでしょうか。


 そして訪れた別れの時

 「昨日と同じ海に波を残してが小さくなってゆく」

 彼に対する愛情、そして少し芽生えた疑いの気持ち、それらを乗せては旅立っていきます。彼女の想いに関係なく、波を昨日と同じように海に残しながら。

 どんな出来事が起ころうとも、人々の喜怒哀楽に関係なく、今日も海はいつもと同じ顔を見せるのです。

 彼女はひとつ大人になったのでしょう。


category: 70年代後半

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もう恋なんてしない 


 

もう恋なんてしない

 もう恋なんてしない 歌手:槇原敬之 作詞:槇原敬之

 歌詞はこちらで。

 1992年、槇原敬之の5枚目のシングルとしてリリースされました。

 槇原敬之(以下マッキーと表記)の書く歌詞は、そのシチュエーションが想像できるものが多く、まるでショートドラマを見ているような気持ちになります。

 この曲も彼女(恐らく一緒に暮らしていた)と別れて、独り身になった境遇を分かりやすく表現しています。

 ただ、それに反するようにタイトルも含まれるメインテーマの部分「恋なんてしないなんて 言わないよ」と言う表現が非常に分かりにくく、ダウンタウンのまっちゃんも「一体どっちやねん!」というツッコミを入れていたのを思い出しました(笑)

 「しない」「言わない」という2つの否定が同じセンテンスの中に並んでいます。学生の頃、「二重否定は強い肯定」と学んだ記憶があります。ちょっと強引ですが、この論法を当てはめて考えると、もう恋なんてしないなんて言わない」=「また必ず恋をするんだ!」ととれなくはない(笑)です。

 この事を踏まえて、歌詞を見ていきます。

 1コーラス目、紅茶のありががわからない」「朝食がおいしくない」等々、彼女がいなくなった生活の不便さを訴えています。これって家事全般を彼女に押付けていたトンデモ男ですよね。

 それなのに「さよならと言った君の気持ちがわからない」とか、これは彼女は出て行って当然だ(笑)

 鈍感な割に負けず嫌いで、彼女に強がりを言います。もう恋なんてしないなんて言わないよ 絶対!」=「また必ず恋をしてやる!」と。

 更に、2コーラス目の最後では「2人で出せなかった答えは 今度出会える誰かと 見つけてみせる」と新しい恋人とは絶対に幸せになってみせる的な強がりをブチかますのです。

 歌っているのが、草食系イメージのマッキーなので、それ程感じませんが、相当自分本位のワガママ男なのではないでしょうか。

 2コーラス目サビの「背中を思って 心配だけど」等と、帰りたくて迷っている彼女を心配するという上から目線も披露しています(笑)


 ところが、繰り返したサビの部分でこの男は本音を呟くのです。「本当に 本当に 君が大好きだった」と。

 その後に続く、もう恋なんてしないなんて言わないよ 絶対!」は1コーラス目とはちょっとニュアンスが違い、「もう強がらないから帰ってきて(´;д;`)」という意味なのではないでしょうか。

 「不満」→「強がり」→「上から目線」と続いた歌詞ですが、最後の最後に「本音」で終わっています。

 そう考えると1コーラス目の最初「君がいないと何にもできないわけじゃない」という二重否定「君がいないと何にもできません」の強い肯定だったのかなと、思ったりするのです。

 マッキー、恐るべしです(笑)



category: 90年代前半

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チェリー 


 

チェリー

 チェリー 歌手:スピッツ 作詞:草野正宗

 歌詞はこちらで。

 スピッツが1996年にリリースした曲です。そのタイトル名から、春先に各メディアのリクエスト番組等でよく流されます。

 チェリー(さくらんぼ)という可愛らしいタイトル名通り、春先に新しい出発を迎える青年の歌です。作詞した草野正宗氏も「桜は春に咲く花、何かから抜け出す、出発するようなイメージ=チェリーボーイ」という意味でこのタイトルになったと発言しているとか。

 出だしの「君を忘れない」の部分。新しいスタートで離れ離れになってしまう彼女。何故「君を忘れない」と宣言するのでしょうか?

 答えはAメロ最後にあります。「想像以上に 騒がしい未来が待ってる」の部分です。

 これから進む道は、未知の部分で、それが楽しいのか苦しいのか、はたまた忙しいのか暇なのかすら分かりません。彼にとって不安で胸がいっぱいなのです。

 先の見える進路なら真っ直ぐな道ですが、まったく予想できないので「曲がりくねった道」と表現しているのでしょう。恐らく、踏み込んでしまうと彼女の事を考える余裕すらないかもしれません。

 だからこそ、どんな過酷な状況になったとしても、「君の事は絶対に忘れない」と宣言しているのです。

 彼女に心配をかけない為に「辛い」や「苦しい」という言葉を使わず「騒がしい」と表現しているところに彼の優しさが感じられますね。

 サビの部分、愛してるの響きで 強くなれる気がした ささやかな喜びを 抱きしめて」

 そんな不安の塊を抱えた彼は彼女の「愛してる」の言葉に勇気を奮い立たせようとしています。今の彼にとって彼女の存在は「ささやかな喜び」なのです。不安をかき消すように彼女を強く抱きしめます。「つぶれる」程強く。

 更に彼は彼女に不安を感じさせぬような心配りを見せます。

 2コーラス目後の「心の雪でぬれた頬 切り裂いた歌を 舞う花びらに変えて」の部分です。

 涙を「心の雪」とし、内にある不安さを「歌」と表現して、それらを切り裂いて桜の花びらチェリー)のように撒き散らして、自らの花道を飾ろうとしています。

 全てが彼女に心配をかけないようにしようとする優しさに感じるのです。

 そしてラストの部分、「ズルしても真面目に生きてゆける気がした」

 これから進む道がどんなものになるか分からないけど、真面目だけじゃなくズルさもある「自分らしさ」で生きていっていいよね?と彼女に問うているのではないでしょうか。

 青年の初々しさと切なさと優しさが詰まった一曲だと思います。



 

category: 90年代後半

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PRIDE 


 

PRIDE

 PRIDE 歌手:今井美樹 作詞:布袋寅泰

 歌詞はこちらで。

 今井美樹が1996年にリリースした彼女最大のヒット曲。作詞・作曲・プロデュースは現夫の布袋寅泰。安田成美・香取慎吾主演、ドラマドク」の主題歌です。

 ドラマが異国人同士の国境を越えた純愛を描いたものでしたので、主題歌のこの曲も人を愛することの美しさを全面に出したイメージがあります。

 「純愛」と「プライド」がどのように結びつくのか?

 プライドとは一体なんでしょうか。辞書で調べてみると、「誇り・自尊心・自負心・誉れ」等の類義語であると明記されています。使用例として「プライドを傷つける」「仕事にプライドを持つ」等々。

 歌の主人公はAメロ出だし部分で、南の一つ星を見上げて「どんな時も微笑みを絶やさずに歩いて行こう」と誓います。

 それまでの彼女は恋人を好きで、好きでたまらず、自分の気持ちを上手くコントロール出来ずにいました。彼の気持ちが何処にあるのか、私のほうをちゃんと見てくれてるのだろうかという不安と切なさに苛まれながら、ただ祈るだけという「愛に怯えた」生活を送っていたのです。

 きっと彼女は気持ちの余裕の無さから笑顔すら忘れていたのかもしれません。更に、不安から来る疑心暗鬼で、ふとしたすれ違いや彼のわがまますら許せずにいたのです。

 でも、彼女は気づきました。本当の幸せは「許し合う事を知る事」だと。微笑みを絶やさずに歩いて行く事で余裕が生まれ、彼のわがままさえ愛しく思えるようになれれば本当に幸せじゃないかと。

 彼女にとって「プライド」とは「誇り・自尊心・自負心・誉れ」だけでなく、それまでの弱い自分と決別して生きていく為の「生き甲斐・道しるべ」みたいなものだと思います。

 自信を持って愛する「純愛」が、彼女のプライドなのです。

 ラストに「貴方への愛だけに 笑って 泣いてる」というフレーズがあります。笑う・泣くという反対の行為を並べるのは、嬉しい事も悲しい事もあるだろうけど、ずっと愛し続けていきますよという誓いに見えます。

 推測ですが、この当時、作者の布袋寅泰はまだ山下久美子と夫婦関係にあり今井美樹とは道ならぬ恋だったと思います。でも、自身の純愛を彼女へ証明する為に「プライド」という言葉に置き換えて捧げたのではないでしょうか。

 「あなたの胸に今すぐ 翼があったら飛んでゆくの 」

 布袋氏自身の心情だったのかもしれません。



category: 90年代後半

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摩天楼ブルース 


 

摩天楼ブルース

 摩天楼ブルース 歌手:東京JAP 作詞:売野雅勇

 歌詞はこちらで。

 1984年に発売されたヒット曲で、小泉今日子主演の大映ドラマ「少女に何が起こったか」の主題歌です。

 演奏していたバンド「東京JAP」は後にDJとして活躍する赤坂泰彦がドラマーとして在籍していました。

 とてもかっこいい曲で、今でもカラオケの定番になっています。80年代独特のサイドバックの髪型でゆったりとしたソフトスーツ(薄いパープルがおすすめ)を来たホスト系の男性が歌う姿がピッタリです(笑)

 タイトルはブルースですが、リズムはまったりとしたラテン調。イントロの哀愁あるハーモニカが更にアンニュイ感を演出しています。


 全体的な印象としては、「二股かけながら、男に対して後ろめたさを感じている女」と「女を疑いながらも、現実を認めたくない男」の心の揺れを表している内容だと思います。

 サビの部分で繰り返し出てくる「嘘」というキーワードがお互いの葛藤を表現しています。

 嘘の苦手な女は口づけしたまま涙を落とす。嘘の苦手な男はサヨナラ言えずに愛をつぶやく。

 嘘の苦手な女は優しい目をして愛を棄てる。嘘の苦手な男は傷つくことだけ上手くなる。

 女のほうは別れ話を切り出すチャンスをうかがいつつも、この彼との逢瀬を止める事ができず嘘で誤魔化そうとしている。

 男のほうはそんな彼女の嘘を見抜いて、別れを覚悟しつつも、現実を受け入れきれずに自分自身を誤魔化している。

 「女性→(誤魔化す)→男性→(誤魔化す)→自分自身」 このような図式が成り立っているのではないでしょうか。

 すべて分かっていながらも、どうしようもできないもどかしさ。恐らく人にこの状況を相談すれば「さっさと別れてしまいなさいよ。」とか言われそうですよね。私が相談されたなら間違いなくそう言います(笑)

 それが簡単にできないのが男と女の関係な訳で。そんなやりきれなさが1コーラスのBメロ部分に表れています。

 コンビナートがビルを背中に赤い火を吐く やりきれない恋さ

 男は吐き出せない「怒り」や「悲しみ」を内に抱えたまま、赤い火を吐き出しているコンビナートに自らを投影させているのでしょうね。

 自分もあんな風に心のモヤモヤを吐き出す事ができればと・・・。

 ちょうど時代がバブルに突入し、恋愛の主導権が男性から女性へと移りつつある事を象徴する歌だと思います。



category: 80年代前半

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五十音順曲名一覧 


 

あ行

か行

さ行

た行

な行

は行

ま行

や行

ら行

わ行

category: ポリシー&索引

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はじめに 


 

曲を聞く人/はじめに

 音楽には作者のメッセージが多く込められています。更に演者によって脚色、演出され、私たちが耳にする時には色々なドラマが含まれているものになっていると思います。

 普段は軽く聴き流していた曲が、ふとした拍子に心にジーーンと沁みてくるという経験はありませんか?

 ただの言葉の羅列としか捉えていなかった歌詞が、耳にスッと入って消えない。よくよく読んでみると自分が思っていた意味とはちょっと違うような気がする・・・。

 リズムに乗って流れている言葉には、ついつい耳障りのいい心地よさを求めてしまいがちですが、それぞれにちゃんと意味が込められているのです。

 映画やドラマなら、それぞれの登場人物のキャラクターを俳優の演技力や役柄の見た目等で表現できますが、歌詞は言葉で表すしかありません。しかも小説のように、細かい描写をする訳でもなく、限られた文字数で耳障りが良くなる為に韻を踏む等の制限もあります。

 そんな理由もあって、曲の歌詞は見過ごされがちになる事が多いと思います。でも、その中には確かな作者のメッセージやドラマや色々なシチュエーションが存在します。

 一見、何気なく綴られているような言葉にもひとつひとつ意味があるのです。

 このブログでは、曲の歌詞が持つ意味を深読みして、独断と偏見ですが、自分なりの解釈をしたものを記事にしていきます。平面に歌詞を見るのではなく、3次元で色々な角度から想像を駆使して読み解いていければと思っています。

 読まれている方が感じられている事と大幅に食い違う事もあるかと思いますが、あくまでも個人の見解ですのでご容赦ください。

category: ポリシー&索引

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 歌詞  音楽  シチュエーション  ドラマ  演出  解釈 
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