3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


想い出がいっぱい 


 

 想い出がいっぱい 歌手:H2O 作詞:阿木燿子

 歌詞はこちらで。

 1983年3月リリース、H2O5枚目のシングル。テレビアニメ「みゆき」のエンディングテーマ。多くのシンガーにカバーされた卒業ソングの定番です。最近では中学校の音楽の教科書にも掲載されています。

 アニメの「みゆき」はストーリーが原作に追いついてしまい、未完のまま終了したような記憶があります。

 原作漫画の最終回では、ラストシーンのバックにこの曲の歌詞が綴られています。

 ヒロインの2人のみゆきプラス主人公の若松真人が、大人への階段を登った最終回にこの歌詞がピッタリとマッチして、まるで映画のエンドロールのような演出に感動しました。

 原作のあだち充氏は中途半端に終わったアニメへけじめをつける為に、あえてこの曲の歌詞を使ったのかもしれませんね。

想い出がいっぱい

 歌詞の登場人物は「少女」と主人公。二人の関係性は親子、兄妹、先生と生徒等の解釈ができると思います。「みゆき」のストーリーに沿って作られたのであれば兄妹でしょう。

 一貫しているのは主人公が保護者目線で少女を見守っているという事ですね。

 私には、この少女はすでに近くにはおらず、彼女の写真が貼ってあるアルバムを捲りながら懐かしむ主人公の姿が想像できます。

 古いアルバムの中に 隠れて想い出がいっぱい 無邪気な笑顔の下の 日付けは遥かなメモリー

 遥かなメモリー=遠い昔なのでしょうか。そうすると、1コーラス目は少女の子供時代の想い出。何も疑う事も知らない無邪気な子供の笑顔が想像できます。


 そして2コーラス目は少女が思春期を迎えた頃。

 一人だけ横向く 記念写真だね 恋を夢見る頃

 人と同じように笑顔で前を向いていない写真。ちょっと素直になれない反抗期だったのでしょう。


 少女だったといつの日か 想う時がくるのさ 少女だったと懐かしく 振り向く日があるのさ

 少女の成長を喜ぶ気持ちと、少し寂しい気持ちの両方が伝わってくるような気がします。

 私が想像するように主人公が保護者目線でアルバムを捲っていたのなら尚更です。

 無邪気な子供時代→思春期・反抗期の時代を近くで見守り、今は遠くへ旅立ってしまった。

 それが巣立ちだったのか、嫁に行ったのかは不明ですが、いつか過去を懐かしく振り向く時には、一緒に過ごした人の事も思い出してほしい気持ちが隠されているように思います。

 やはり、卒業ソングとしても秀逸な歌詞ですね。


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WILD HEARTS -冒険者たち- 


 


 WILD HEARTS -冒険者たち- 歌手:佐野元春 作詞:佐野元春

 歌詞はこちらで

 1986年9月リリース、佐野元春23枚目のシングル。5枚目のオリジナルアルバム「Café Bohemia」に収録。

 以前、Happy Manの項でも書いたように、80年代初頭、佐野元春の登場はセンセーショナルでした。

 これまでの日本人にはなかったビート感、テンポよく言葉をリズムに乗せるセンス等々。当時のボーイズ&ガールズにロックの楽しさを教えてくれたアーチストだと思います。

 その彼が83年、突如としてNYへ渡り、1年後に「VISITORS」というアルバムを引っさげて帰国。当時日本には知られていなかった、ヒップホップやラップを取り入れたもので、あまりに前衛的すぎて賛否両論。ボーイズ&ガールズも大いに戸惑ったのです(笑)

 私個人も正直、「元春が遠いところへ行っちゃったなぁ~」と寂しく感じていました。更にそれから2年、非常にシンプルでバンド色が強いこの曲を発表。

 たとえ「UKに傾きすぎ」とか「ス○○ル・カ○ン○ルのパクリ」と評されようが、私は「元春サウンドの心地良さが戻ってきた」と嬉しかったのを覚えています。

WILD HEARTS

 曲の主人公は、当時の佐野元春の年齢を投影させるなら30代前半。社会にでて十数年。ようやく仕事も覚えて人生が軌道に乗ってきた頃でしょうか。その反面、迷いも生じる頃ではないかと思います。

 土曜の午後 仕事で車を走らせていた ラジオに流れる R&B 昔よく口ずさんだメロディー

 日常生活の中で突然耳に飛び込んでくる音楽。懐かしいサウンドに、頭の隅のほうにあった記憶が一気に甦ってくる。これって良くありますよね。

 昔、過ごした場所の風景、交友関係等を思い出す事があります。

 恐らく、この曲の主人公も当時の仲間たちの事が一気に甦り、彼らが現状どのような思いで生きているのかを感じようとしているのでしょう。

 恋人に想いを伝えきれないまま離れてしまった友達。言葉足らずでキスを重ねるごとに憂鬱な気持ちになる女性等々。


 誰かがどこかで眠れぬ夜明けを見つめている 誰もが心に見知らぬ夜明けを抱えてる

 みんな悩みを抱えながら、心の中にいつか夜明けが来るものだと信じて生きているのですね。


 そして主人公は、仲間達の事だけではなく、当時の自分の気持ちも思い出したのです。

 2コーラス目とくりかえしサビを繋ぐブリッジ部分のフレーズ。

 すべての「なぜ?」に いつでも答えを求めてたあの頃

 いつか自由になれる日を あてもなく夢みていた


 若干、人生に迷いが出ていた主人公。当時のこの気持ちを再び原動力にして次のステップへ進もうとしているのかもしれません。


 街の声が聞こえる にぎやかに奏でる“Summertime blues”

 荷物をひとつにまとめて 明日ここを離れてゆく


 このフレーズは新たなスタートを切る決心がついたと解釈できないでしょうか。

 まだまだ彼は「すべてのなぜ?」に答えを求めて旅立つ「冒険者たち」なのでしょうね。



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硝子の少年 


 

 硝子の少年 歌手:KinKi Kids 作詞:松本隆

 歌詞はこちらで。

 1997年7月リリース、KinKi Kidsのデビューシングル。作曲は山下達郎。後に本人歌唱のプロモーション音源がべストアルバムのボーナストラックで発表されています。

 70年代のフォーリーブスの曲を彷彿させるようなキャッチーな曲調で、幅広い年齢層に指示され大ヒット。SMAPの「世界に一つだけの花」に破れるまで、ジャニーズ内で最大のシングル売上げだったそうです。

硝子の少年

 10代の切なく淡い恋。それに破れた少年のガラス細工のような儚い心を綴った歌です。

 雨が踊るバス・ストップ 君は誰かに抱かれ 立ちすくむぼくのこと見ない振りした

 指に光る指環 そんな小さな宝石で 未来ごと売り渡す君が哀しい


 舞台は雨の日のバス停留所。少年は知らない“誰か”と寄り添う恋人を目撃します。それに気づかない振りをする恋人の指には指輪が。

 指環は少年には手が出せない程の高額なものであり大人の象徴。それをプレゼントされた恋人は、少年の目には、自分が踏み込めない大人の世界に行ってしまったように見えるのでしょう。

 恐らく恋人は年上の女性で、少年が無理に背伸びをしてた付き合いだったのかもしれませんね。


 指環と対照的なのがBメロに登場する「ビー玉」です。

 ぼくの心はひび割れたビー玉さ のぞき込めば君が 逆さまに映る

 知らない“誰か”が高価な指環なら、心が屈折した少年は今にも壊れそうなビー玉なのです。

 ひびが入り、光の屈折で景色が逆さまに映るビー玉素直になれない少年の心そのもの。

 では何が素直な少年の気持ちなのでしょうか。

 それはサビに出てくるフレーズ Stay with me (一緒に居て欲しい)に尽きます。

 これこそが少年の心の叫びなのです。


 でもそれを言わせない雰囲気を作る恋人を象徴するのが2コーラス目Bメロ。

 嘘をつくとき瞬きをする癖が 遠く離れてゆく 愛を教えてた

 はっきりと別れを告げなくとも、心変わりした事を恋人の仕草から悟る少年。これでは素直な本心を恋人にぶつけるのは無理でしょう。


 硝子の少年時代を想い出たちだけ横切るよ 痛みがあるから輝く 蒼い日々がきらり

 何かか終わってはじまる 雲が切れてぼくを 照らし出す 君だけを 愛してた


 恋人が去ってしまった後のバス停、想い出が走馬灯のように頭を駆け巡る少年。雨が上がった雲の切れ間から差し込む光。こんな経験を繰り返しながら、少年は大人の男になっていくのでしょうね。


 私個人の勝手な思い込みなのですが、この曲は松田聖子の「ハートのイアリング」のアンサーソングじゃないかと思うのです。

 両方に共通しているのが

 ・年上の女性と年下の男性の恋を思わせる世界観

 ・登場人物を疑心暗鬼させるアイテムがジュエリー

 ・Stay with me(一緒にいて)と言いたいのに口に出せない主人公

 「ハートのイアリング」でカフェで別れた二人。別の男とスキーに行くと強がりうそぶいた彼女。それを信じ込んでしまった彼。

 となると、後日バスに乗り込む彼女を見かけて、スキーの件が頭にある為に、たまたま横にいた男性との関係を誤解してしまったという解釈もできないでしょうか(笑)


 やはり彼も彼女も素直Stay with me (一緒に居て欲しい)さえ口に出来たなら、こんな悲しい結末を迎えずにすんだのかもしれませんね。


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ハートのイアリング 


 

 ハートのイアリング 歌手:松田聖子 作詞:松本隆

 歌詞はこちらで。

 1984年11月リリース、松田聖子19枚目のシングル。作曲のHolland Roseは佐野元春のペンネームでホール&オーツの語呂から取ったものです。

 この曲のヒットで、松田聖子は全てのシングルの総売上枚数が1000万枚を突破。史上8人目で、ピンクレディーに次ぐスピード記録だそうです。

ハートのイヤリング

 人影のないカフェで別れ話をするカップル。その時の女性の心情を綴った歌詞になっています。

 全体的に伝わってくるのが、お互いの本音をぶつけあえない関係性。悪く言えば「腹の探り合い」をしているように感じます。

 Stay with me 気にしてるの? ハートのイアリング 他の誰かにもらったの 嘘のつぶやき

 カマをかけるように、他の男性からのプレゼントを装う彼女。心配させる事で彼の本音を引き出そうとしてるのでしょう。

 それに対して、リアクションが薄い彼。

 優しく叱ってよ 妬いてもくれないの? そんなに冷めてしまったの?

 あの娘のうわさなど信じたくないけど 本当だったら はっきりさせてね


 この「優しく叱って」という部分に、二人の関係性が表れている気がします。彼女は彼に、嫉妬して感情的に叱るのではなく、諌めるように優しく叱ってほしいのです。包容力を求めているのでしょう。

 彼のほうが彼女より年下という解釈もできます。すると「あの娘」というのは自分より若い浮気相手(?)年下の彼が若い女の子に走ったとなると、彼女にかかるプレッシャーは相当大きなものです(笑)

 その後も彼女は彼に、浮気相手との事を問い詰めます。でも言葉を濁して本当の事を語らない彼。


 彼女はイチかバチか賭けに出ました。

 Stay with me くやしいから スキーに行くわ 頭の中でこしらえた 彼と一緒に

 別の男とスキーに行くと彼に告げたのです。彼はきっと止めてくれるはずだという自信もどこかにあったのでしょう。

 しかし、その自信は脆くも崩れさります。

 サヨナラと今言ったの? 遠すぎて聞きとれないわ

 優しく叱ってよ 素直じゃない私 素早く席を立たないで


 彼女の賭けは裏目に出ました。彼は小さな声で「サヨナラ」と告げて席を立ってしまったのです。


 背中を見送って そっと外したイアリング 道に捨てればがかくすでしょう

 春になる頃 あなたを忘れる


 他の男に貰ったと嘘をついたイアリングを捨てる彼女。恋愛に駆け引きを持ち込んだ事を後悔してるのでしょうね。

 彼女の駆け引きなしの本音は、Stay with me(そばにいて欲しい)だったのに彼には伝わりませんでした。


 彼の本音はどうだったのでしょう。若い浮気相手の存在は本当にあったのでしょうか。それとも、彼女の駆け引きを信じ込んで自ら身を引いたのでしょうか。


 実は同じ松本隆作品に、アンサーソングと思える曲を見つけました。

 その曲は男性側の想いを表現したものです。次回取り上げたいと思います。



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ハピネス 


 

 ハピネス 歌手:AI 作詞:AI

 歌詞はこちらで。

 2011年12月リリース、AI24枚目のシングル。コカ・コーラの2011年クリスマスキャンペーンのテレビCMソング。「笑顔幸せ」を歌ったとてもシンプルなハッピーソングです。
 
ハピネス

 自分の置かれている状況に幸せを感じていない人は結構多いと思います。

 人間は誰しも「無いものねだり」な所がありますから、「となりの芝生は青い」という諺があるように、幸せはもっと別の場所にあるのではないかと思いがちになるのですね。

 そんな自分に、もっと自分の足元を見つめてみようよとこの曲は訴えかけてきます。
 
 余裕がなくて 優しくなれない そんな時でも ちゃんと分かってくれる人がいる

 トラブル等に見舞われた時、テンパっちゃって余裕が無くなる自分。でも周りを見れば必ず分かってくれる人がいるものだと。

 そんな人が居ることが自体が何よりもハピネスなのです。自分の家の芝が青い事に気付いてないだけですよと。


 君と過ごしている時間を 特別だとか 思ってなかった

 でも 1人になったとき なんか分かった気がした 一緒にいれることの幸せ


 長く付き合った恋人・親・兄弟・友達等、自分のそばにいてくれて当たり前だと思いがちですが、そうではないのですね。

 よく「亡くして初めて分かる親の愛」と言いますが、当たり前の事が当たり前でなくなった時に初めて「自分は幸せだったんだ」と思うのでしょう。


 シンプルな歌詞なのですが、それだけに自らを振り返り色々と考えさせられる事も多いもので(笑)

 でも、この曲は繰り返すサビの部分が「難しく考えずに笑っていこうよ」というメッセージに聴こえたりもするのです。

 君が笑えば この世界中に もっと もっと 幸せが広がる

 君が笑えば すべてが良くなる この手で その手で つながる


 AIのフレンドリーなキャラクターも重なって「笑っとけばオールオッケーやけん!」と鹿児島弁で言われているような錯覚に陥ります(笑)

 以前取り上げた高橋優の福笑いに「笑顔は世界の共通言語」というフレーズがありましたが、どんな言葉よりもニコッと笑顔を見せるだけで、すべてがいい方向に向かっていくのかもしれませんね。

 今開催されているソチ五輪の開会式。笑顔で行進する各国の代表を見てそう感じています。

 平和の祭典が笑顔で開催されている事に感謝なのです。



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プラットホーム 


 

 プラットホーム 歌手:Salyu 作詞:小林武史

 歌詞はこちらで。

 2006年11月リリース、Salyu8枚目のシングル。堤真一主演の映画「地下鉄に乗って(メトロにのって)」の主題歌。作詞・作曲はMr.ChildrenやMY LITTLE LOVERのプロデューサー小林武史氏です。
 
 以前に取り上げた小林武史作品、Swallowtail Butterflyと同じように喪失感が漂っています。

 その喪失感の中でも、僅かな希望の光を信じている主人公の心情を綴ったものだと思われます。

プラットホーム

 あの頃は の向こうに見えて 音の隙間を流れていく そっと そっと 追いかける

 空の果て 世界の向こう側 そんな場所で 出会えるときが きっと きっと やってくる


 主人公が言うところの“あの頃”とは、失ってしまった楽しかったひと時のような気がします。それが時の流れで、遠い過去のものになってしまった。手を伸ばしても届かない「の向こう側」なのです。

 そんな遠く離れてしまった“あの頃”に再び出会える場所がきっとあるはずだと。


 あなたを呼ぶそのために 歌い続ければ

 隔てられた世界にも 二人のプラットホームは きっと現れる

 どんな場所にでも現れる


 一見、哲学的で難解な例えに感じますが、実はシンプルな事なんですよね。

 たとえ不可能と思える事でも、諦めず継続していけば何らかの形となって現れるというメッセージではないかと。それを“プラットホーム”と表現したのも意味があると思います。

 長い旅を終えて、たどり着くのが終着駅のプラットホーム。隔たれた場所で別々の生き方をしていても、それぞれが様々な経験を積み、終着駅に到達するものだという解釈ができないでしょうか。

 要は諦めずに継続していけば、時空も場所も越えてプラットホームは現れるものだよと。

 「プラットホーム=幸せな結末」と私自身の希望的観測も含めて解釈したいのです(笑)


 夜中にお酒でも飲みながら聴くと、しっとりとしたピアノの音とSalyuのボーカルが少しだけ過去を思い出させてくれるようなナンバーです。



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常套句 


 

 常套句 歌手:Mr.Children 作詞:桜井和寿

 歌詞はこちらで。

 2012年11月リリース、Mr.Children17枚目のオリジナルアルバム[(an imitation) blood orange]に収録されたナンバー。生田斗真主演フジテレビ系ドラマ「遅咲きのヒマワリ」主題歌。

 「君に会いたい」「愛しています」という好きな人への想いを綴ったストレートでシンプルな歌詞です。しかし、曲のタイトルと絡めて聴くと奥深さが見えてきます。

常套句

 常套句とは「ある場合にいつもきまって使う文句。決まり文句。」という意味です。私個人はあまり良い意味の言葉ではない印象があります。

 「○○があの人の常套句だから」というように、マニュアル的な定型言葉の感じがするのです。何か軽いのです。

 となると、桜井和寿氏は何故「常套句」というタイトルをつけたのでしょうか。この歌詞に綴られている愛の言葉は決まりきった定型文のようなものだという皮肉なのでしょうか。

 その意図が解らずに何度も聴きかし、登場する男女が置かれている状況等も考えてみました。

 するといくつかの鍵になる部分が見えてきたのです。

 1番と2番のサビの部分にあるフレーズ。

 何していますか 気分はどう

 何していたって 君を想う


 これらから考えられるのは、好きな人がそばに居ないという遠距離恋愛的なものではないでしょうか。

 人が人へ感情を伝える手段は、言葉だけではなく、視線、表情、身振り手振り、肌の温もり等があります。

 しかし、遠距離恋愛だと電話、メールに限られる為、「言葉」だけが唯一の手段ですよね。

 言葉選びに長けた詩的センスの持ち主なら別ですが、普通の人はどうしても「会いたい」「愛している」という言葉に想いを託すしかありません。


 つまりこの歌は単に「常套句で愛を伝える男」の歌ではなく、「常套句でしか愛を伝える事が出来ない男」の悲しい歌なのです。

 そんな男の心情を最も顕しているフレーズが間奏から繰り返しのサビへのブリッジ部分です。

 今日も 嬉しさと 悲しみの間を揺れている 狂おしいほど

 「女を愛する気持ち=嬉しさ想いを言葉でしか伝えられない=悲しみ」という解釈ができないでしょうか。男は今すぐにでも女のそばに行って愛を伝えたいのです。狂おしいほどに。


 でも電話なら、声のトーンである程度の感情は伝えれれるのでは?という疑問も浮かびますよね。

 そこで、私は超個人的にシチュエーションを想定して聴いてみました。

 電話すら出来ない状況→男が何らかの罪を犯し刑務所に服役中という設定です。

 すると、恋人とのやりとりは検閲がある「手紙」しか無理ですよね。まさに想いを伝えるには常套句だけが頼りなのです。


 普通のシンプルなラブソングと聞き流すつもりが、タイトルとの絡みで色々想像させてもらいました。

 聴き手にここまで想像させる事を想定してタイトルを付けるとは、桜井氏恐るべしです。

 でも、これだから深読みは止められないのです(笑)



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