3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


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探偵物語 


 

 探偵物語 歌手:薬師丸ひろ子 作詞:松本隆

 歌詞はこちらで。

 1983年5月リリース、薬師丸ひろ子2枚目のシングル。本人主演の映画「探偵物語」主題歌(共演は松田優作ですがテレビドラマの「探偵物語」とは無関係)。

 この頃の角川映画は主演女優に主題歌を歌わせるというのが常でした。薬師丸ひろ子然り、原田知世然り、渡辺典子然り。ただ、映画のタイトルとまったく無関係と思われる曲もあり、その代表格が「セーラー服と機関銃」とこの「探偵物語」です。

 曲と映画を一体化させて浸透させようというイメージ戦略だと思いますが、私は楽曲を軽視しているような気がして好きになれませんでした。松本隆氏の歌詞、大瀧詠一氏の楽曲、薬師丸ひろ子の歌、どれもが全部クオリティの高い作品です。それを邪魔しているのが曲とは無関係なタイトルじゃないのでしょうか。

 せっかくの名曲なのに80年代のアイドル映画の主題歌というくくりのひとつになっているのはもったいないと思います。

探偵物語


 前作の「セーラー服と機関銃」は来生たかおの「夢の途中」のカバーだった事もあり大人の男性の心情を謳ったものでしたが、この曲は当時の薬師丸ひろ子と同じく10代と思われる若い女性が主人公になっています。


 舞台は海辺。1番、2番、くりかえしのサビとそれぞれ動きがあります。1番は見つめ合う二人。2番は海岸を歩く二人。くりかえしサビは彼の動きを見つめる彼女。その時の彼女の気持ちを風や波に絡めて綴った歌詞だと解釈できます。
 
■1番Aメロ

 あんなに激しい潮騒が あなたの背後(うしろ)で黙り込む

 身動きも出来ないの 見つめられて


 このフレーズから曲の主人公が10代の若い女の子じゃないかと思いました。

 まだ付き合いの浅い彼と来た海。そこでじっと見つめられて、背後の潮騒の音されも聴こえなくなる彼女。未成熟な女の子が持つ恥じらいを感じたのです。

 トキメキから来る静寂の世界で、彼女には自分の心音だけが響いているのではないでしょうか。さらにそれは2番の歌詞にも続きます。


■2番Aメロ

 話を外らして歩いても 心はそのまま置き去りね 昨日からはみ出した 私がいる

 “置き去りにされた心” “昨日からはみ出した私”

 これらから彼女の中での時が止まったような感覚が想像できます。頭が真っ白な状態なのではないでしょうか。フワフワしたままで自分自身の気持ちもはっきりと表現できない。

好きよ・・・でもね・・・ たぶん・・・ きっと・・・

 この各サビの最後のフレーズに彼女の想いが集約されていると思います。「でもね・・・好き」「たぶん・・・好き」「きっと・・・好き」もーはっきりしてよ!と言いたくなりますが、それを情緒不安定な思春期の女の子に求めるのは野暮な事です(笑)


 舞台やシチュエーションをしっかりと描いているのに、登場人物の想いには淡いフィルターをかけるのが作詞家松本隆氏の魅力ではないでしょうか。それによって聴き手の想像力も広がります。


 ちなみにこの曲の原題は「海のスケッチ」。元々はカップリング曲の「すこしだけやさしく」が「探偵物語」として映画の主題歌の予定だったのが、薬師丸サイドの意向で、タイトルを変えてこの曲が主題歌になったそうです。


 確かに歌詞の内容は二人の男女のスケッチ(描写)そのものですよね。もし原題のままだったら、角川映画手法のイメージ戦略に邪魔されずに、もっと早くこの曲を好きになれたのにと残念です(笑)


 他に色々調べて出てきたのが、実は作曲した大瀧詠一氏の「雨のウエンズデイ」の姉妹曲説。姉妹曲ってことはアンサーソングですよね。確かに「雨の・・・」も海に出かけた男女の情景を描いた曲です。


 その歌詞の中に「さよならの風が君の心吹き荒れても ただぼくは知らん顔続けるさ」というフレーズがあります。


 ということは二人は別れを意識しながら付き合っていた関係?そうすると、彼女が感じていた静寂や「好きよ・・・でもね・・・たぶん・・・きっと・・・」の件も、別れを切り出すタイミングを計っていた為だという事になりますね。


 でも個人的には薬師丸ひろ子の透明感のあるボーカルに別れの為の駆け引きを見たくないのです(笑)

 

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無言劇 


 

 無言劇 歌手:THE ALFEE 作詞:高見沢俊彦

 歌詞はこちらで。

 1980年3月リリース、THE ALFEE(当時はAlfee)7枚目のシングル。テレビ東京系ドラマ「あいつと俺」の主題歌。THE ALFEEがメリーアンでメジャーバンドになる前の曲ですが、NHKFMの地方リクエスト番組でコアなファンの組織票により数カ所1位を獲得したという伝説があるそうです。

 ちなみに私もそのパターンで耳にしました。THE ALFEE研ナオコのバックでテレビに出ていた事から、あのバックバンドの曲なんだなぁと思った記憶があります。

無言劇

 数年前、吉田拓郎と坂崎幸之助のラジオ番組のTHE ALFEEの歴史を振り返るというコーナーでこの無言劇も紹介されました。そこで坂崎氏はドラマの主題歌に起用されたが、低視聴率で3回で打ち切られた事から「THE ALFEEの悲劇はこの曲から始まった」と自虐的に話していました。(ドラマに出演していた俳優の薬物関係の不祥事で打ち切りになったという説もあり)ちなみに吉田拓郎氏も「無言劇」というタイトルからして売れないとダメ出ししてました(笑)

 恋人の裏切りに会った男の悲しい姿を描いた歌詞、それに上記した背景も手伝って、全体に悲壮感が漂う感じがします。


馬鹿らしい道化役が 似合いさとつぶやいて

二人のため息を背中に ドアを思いきり閉める

402 あいつの部屋に まさかお前が来てたなんて

うしろめたさとまどう視線 ひきつった作り笑い


 冒頭から鉢合わせのシーンです。主人公がもう一人の男性を「あいつ」と呼ぶところから二人は顔見知りなのでしょう。自分が付き合っているはずだった女性が、知り合いの男性の部屋にいた。そして「ひきつった作り笑い」をしなければいけない程の空気感。女性はだた部屋にいたのではなく、ベッドに寝ている等の決定的な浮気場面だったのではないでしょうか。

 そして主人公が部屋を出る背中に感じた二人のため息は「バレてしまったどうしよう」といううろたえではなく、「ついにこの日が来てしまったか」という開き直りに感じます。二人はいつかこうなる事を予想して腹をくくっていたのだと思います。

 つまり女性ともうひとりの男性との関係は浮気ではなく本命。主人公とも関係こそが浮気だったのかもしれません。

 しかも2番の歌詞のAメロに登場する白いハネムーンのポスター。主人公が女性との結婚までを考えていた事を示しています。それなのに自分だけが気づいていなかった。きっと主人公は自分の愚かさを責めているのでしょう。だから今の状況をだたの悲劇ではなく三文芝居だと卑下しているのではないでしょうか。

 辛い現実を一気に突きつけられた主人公。あまりのショックで言葉も見つからない。人間、本当に悲しい時は何も言えなくなるといいます。だからこその泣き言無用、台詞無用の無言劇なのでしょう。


 久しぶりに聴いてみると、本当にいい曲です。「THE ALFEEの悲劇はこの曲から始まった」という宿命を背負わせるのは可哀想な気がします(笑)



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