3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


WILL 


 

 WILL 歌手:中島美嘉 作詞:秋元康

 歌詞はこちらで。

 2002年8月リリース、中島美嘉5枚目のシングル。フジテレビ系ドラマ「天体観測」主題歌。

 曲の主人公の一人称は「僕」。女性シンガーに「おとこうた」を歌わせる事で少年性を際立たせた手法を取っています。

WILL

 歌詞のテーマは「過去から繋がる未来」だと思います。

 「あの頃」って僕たちは 夜の空を信じてた 同じ向きの望遠鏡で 小さな探した

 冒頭から出てくる「あの頃」。漠然とした過去ではなく、ある限られた時期としているのは、主人公にとっての思い出の深さの表れです。

 夜の空は二人の未来。同じベクトルを共有する二人が、これからの未来に夢を語り合っていたのでしょう。


 いつもそばに誰かいて 孤独の影 紛らせた 停電した夏の終わりに 手さぐりして キスをしたね

 最初は寂しさを紛らわせるだけの存在だった。相手もまた然りでしょう。ぶっちゃけ誰でも良かったはずなのです。それが停電というアクシデントに、手さぐりで相手の温もりを感じた時、心の中に芽生えた何かが衝動的にキスをさせたのです。

 この事がキッカケで、「あの頃」という特別な時が生まれたのでしょう。


 あれから僕はいくつの 夢を見て来たのだろう 瞳(め)を閉じて見る夢よりも 瞳を開きながら

 そして時が過ぎ、様々な経験を積んだ主人公。淡い夢などではなく、ちゃんと現実を直視してきたのです。


 あれから僕はいくつの 自由を生きてきただろう

 運命の支配じゃなくて 決めてたのは 僕の「WILL


 現実を生きる中で、今の自分の状況は与えられたものではなく、自分自身の「WILL(意思)」であると言い切る主人公。全ては想定の範囲内なのです。


 主人公の自信は一体どこから来るのでしょうか。それは現実をちゃんと受け入れる素直さが作り出すものじゃないかと思います。

 記憶が座のように 輝きながら 繋がる バラバラに見えていたけど 今ならわかるよ

 断片的だった過去の記憶。それをひとつずつ繋げてみたら、ちゃんとひとつの形になっていた。中には思い出したくない記憶もあったでしょう。しかし、それらを全部受け入れ、自分の過去として認め繋ぎ合わせる作業。これは案外出来るようで出来ない事です。

 そこをクリアした主人公は、大袈裟ですが「悟りの境地」に近いものがあるのではないでしょうか。


 記憶が座のように ひとつになって教える

 偶然のしわざじゃなくて 選んだのは 僕の「WILL


 自分の周りで起きている事は全て、偶然じゃなく必然だと。


 かなり哲学的な詞なのですが、中島美嘉の澄んだ歌声は、小難しく考えず「ひとつ大人になった少年」の姿だけを連想させます。

 全部ひっくるめての秋元康マジックなのでしょうか(笑)



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