3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


もうひとりの俺 


 

 もうひとりの俺 歌手:矢沢永吉 作詞:青山一

 歌詞はこちらで。

 1996年11月リリース、矢沢永吉41枚目のシングル。

 このブログを始めた当初の目標は100人の演者(歌い手)による100曲を取り上げる事でした。それを達成するまでは同じ歌い手の曲はダブらせないようにしようと心に決めて(笑)

 おかげ様でこの曲がちょうど100曲目です。満を持して、スーパースター矢沢永吉の登場です。

 永ちゃんは自分のポリシーや生き様を饒舌に語ります。周りの人間を全部矢沢ワールドに染めるパワーを持った言葉で。しかし、自分の曲に関しては作詞をほとんどしていません。本人曰く「センスが無いから」だとか。

 たとえ他の人間が書いた詞でも、説得力のある歌唱で「矢沢のメッセージ」にしてしまうとこが永ちゃんの凄さだと思います。

もうひとりの俺

 人生には分岐点がいくつかあります。右に曲がるか、左に曲がるかで、その後の人生は大きく変わりますね。

 深く考えて道を選ぶ人もいれば、若さ故の怖いもの知らずで、何の不安もなく道を選ぶ人もいます。

 そのターニングポイントに立っている過去の自分に思いを巡らせる男の歌です。


 夜更けに一人で 思い出す…今も 何の不安も なかったあの頃

 大事な事さえ 置き去りにしてきた 自分を俺は 恨まないけど


 深夜の静寂は時として人を素直にも、センチメンタルにもさせます。その静寂の中で男は過去の自分の事を思い出します。怖いもの知らずだった若い頃の自分を。

 何も考えていなかったあの頃、何が大切なのかすらも分からずに手放してしまった苦い経験も。でも男はそんな自分を恨む気持ちはありません。

 もう一度 光の道を駆け抜け お前に 会いたい

 「光の道」はSF映画やドラえもん等に見られるような、時空を旅する時のトンネルのような道の事でしょうか。

 ただただ、男は過去の自分に会いたいのです。その理由は2コーラス目で語られています。


 失うものなと 何ひとつない 渇いた気分で ただ瞳とじれば

 言葉にならない 切なささえも 心の底に 押し込み生きてる


 現代人の悲哀を表現しているフレーズです。

 「失うものなんてない!」と自分に言い聞かせて勝負に出たい自分。しかし、なかなか強気にはなれないものです。

 目を閉じれば言葉にならない切なさが浮かびます。それを押し殺しながら生きています。


 I WON'T CRY 涙など見せはしない お前に なりたい

 たとえ怖いもの知らずだとしても、泣く事なんてなかった過去の自分。そんな強い自分に会って、忘れている気持ちを思い出したいのではないでしょうか。攻めの姿勢を持ったギラギラした気持ちを。


 できるなら 眼を醒まし旅に出よう 優しい夕日が 沈まぬうちに

 本当はすぐに動きたいのでしょうが、「できるなら」という前置きが、今の男の不自由さを物語っています。そのやり切れない気持ちも、過去の自分に会いたい気持ちを募らせているのでしょう。


 男は過去の自分に会う事で、忘れつつある本来の自分を取り戻したいのです。


 人生に迷ったら「原点回帰」!!


 例え作詞者は違っても、「矢沢のメッセージ」として現代人に永ちゃんは訴えかけている気がします。



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category: 90年代後半

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tag: もうひとりの俺  矢沢永吉  青山一  光の道  不安  夜更け  原点回帰 
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