3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


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糸

  歌手:中島みゆき 作詞:中島みゆき

 歌詞はこちらで。

 1998年発表の中島みゆき、35枚目のシングル。「命の別名」との両A面としてリリースされました。

 TBSドラマ「聖者の行進」の主題歌として起用され、他にも色々なテレビ番組で使われています。最近では元幕内力士の高見盛が出演する「サントリー・BOSS」のCMのバックで流れ、胸を熱くさせてくれます。

 また、岩崎宏美やMr.Childrenの桜井和寿等、多くの歌手にもカバーされている人気の曲です。


 この曲の中での「」とは人間の生き方や存在を示している感じがします。


 「なぜめぐり逢うのかを 私たちは知らない」

 「いつめぐり逢うのかを 私たちは知らない」

 人間はそれぞれひとりで生まれてきて、色々な人と出会います。でも、その出会いの必然性は本人達には分かりません。成長していく中で、様々な刺激を受け、吸収し、時間が過ぎ振り返った時にやっと見えてくるものではないでしょうか。

 同じく、いつ出会うのかのタイミングも解りません。今日かもしれない、1年後、いや10年後かも知れない。運命の歯車に左右されているといっても過言ではないでしょう。


 毎日の生活を送る中で、ふと不安に感じる事ってありませんか?

 「どこで生きていたの 遠い空の下にある ふたつの物語」

 「こんなが一体なんになるの 心が許さなくて風の中でふるえてた」

 自分を変えてくれるような出会いはあるのだろうか?自分の存在って一体なんだろう。社会(人)の為に役立っているのだろうか?

 自分自身の存在が無力でちっぽけに思えて、押しつぶされそうになる。でもどうする事もできない。


 この曲はサビの部分で優しく説いてくれます。

 「あなたは縦の 私は横の

 「いつか、織りなすは誰かを暖めうるかもしれない」

 「いつか、織りなすは誰かの傷をかばうかもしれない」

 「ひとりぼっちの人間=1本の糸」。そのままでは無力だけど、縦・横と組み合わさり、織りなしてとなれば、人の役に立つ力が見えてくる。

 これは仕事にも言えます。特に新入社員がそれぞれの部署に配属され、毎日の業務に追われると「果たして、自分のやっている事は会社の役に立っているのだろうか?」と不安になったりします。

 でも、営業には営業の、経理には経理の、広報には広報の、それぞれの役割分担があり、それらがしっかりと噛みあう事で会社は運営されているのですよね。

 全体を見回す余裕が出来れば、きっと解るはずです。この世に無駄な仕事はありません。

 同じように、無駄な人間もいないのです。人との出会いを大切にし、手を携えて生きていけば、必ず大きな力となりうるはずです。


 そんな出会い中島みゆきさんは、歌詞の最後でこう表現しています。

 「逢うべき糸に出逢えることを 人はこう呼びます…仕合せと」

 「幸せ」ではなく「仕合わせ」と表記。今迄、私はこの表現方法を知りませんでした。

 諸説色々あるみたいですが、元々「めぐり合わせ」や「運命」といった人間の想像を超えた大きなものが「仕合わせ」で、その中にある「Happy」を「幸せ」と言うらしいです。

 そういう意味なら中島さんが「仕合わせ」と表記したのも頷けます。

 もうひとつの解釈として、地を服にする時に「仕立て」という表現をしますよね。糸をに「仕立て合わせる」という意味もかけて「仕合わせ」としたのかな?と思ったりもします。


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category: 90年代後半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag:   中島みゆき    仕合わせ  出会い  出逢い 
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