3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


真夜中のダンディー 


 

 真夜中のダンディー 歌手:桑田佳祐 作詞:桑田佳祐

 歌詞はこちらで。

 1993年10月リリース、桑田佳祐ソロ3枚目のシングル。桑田氏本人が出演したキリン缶コーヒー『JIVE』のCMソングに起用されました。

 この時、桑田氏は37歳。世で言うところの「働き盛り」である同年代の男の心情を代弁したような曲です。

真夜中のダンディー


 歌詞に登場する男は中年にさしかかり、遠い過去、最近の過去と順に振り返りながら、今置かれている現実をちょっと投げやりになりながらも見据えているような気がします。


 暗い女の部屋でマヌケな肌をさらし おぼえ始めの味でうなじを真っ赤に染めて

 中途半端な義理で親父のために学び 他人(ひと)の顔色だけを窺い拍手をあびて

 1コーラスのAメロは童貞喪失時の自分。Bメロは親の期待の中で世間の事を学んでいった自分なのでしょうか。

 世慣れたウソもつけない頃は 色気の中で我を忘れてた

 泣かない事を誓った日々は 無邪気に笑う事も忘れてた

 色気に溺れた頃は世の中が分からず、知恵が付けば本当の自分が分からなくなる。中国の論語を想像させるフレーズです。

 そして2コーラス目から今の自分が置かれている現実にスポットを当てています。

 友は政治と酒におぼれて声を枯らし 俺はしがらみ抱いてあこぎな搾取の中に

 生まれたことを口惜(くや)んだ時にゃ 背広の中に金銭(かね)があふれてた


 政治・酒・しがらみ・搾取そして金銭(かね)。汚れた大人の世界のオンパレードです(笑)

 しかしこれ無しでは生きて行けないも現実。悲しいかな、世を動かすのは利権がらみの人脈なのです。


 更に、3コーラス目では自分達のひとつ上の世代への皮肉とも思えるフレーズが。

 愛と平和を歌う世代がくれたものは 身を守るのと知らぬそぶりと悪魔の魂

 隣の空は灰色なのに 幸せならば顔をそむける


 愛と平和を歌う世代とはウッドストック前後をリアルで体験した世代。そして反戦・ピースのメッセージも受け取る側の中で微妙に誤解され「事なかれ主義」の人間ばかりになったという皮肉なのでしょうか。

 この辺りについては、震災後に注目された「絆」という言葉で、反省した人も多いと思います。


 降り注ぐ太陽が 嗚呼 影を呼ぶ

 愛しさを知るほどに 嗚呼 老いていゆく


 太陽が登れば影ができる。人の気持ちが分かれば老いてゆく。相反する2つの事柄。人間が生きていく上で「Win Win」にはなかなかいかないものですね。

 それでも暮らしは続いていく。頑張れ!中年よ(笑)



ランキング参加中。ポチっとお願いします。

人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
関連記事

category: 90年代前半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 真夜中のダンディー  桑田佳祐  中年 
tb: --   cm: --

△top

関連コンテンツ

 

△top

スポンサーリンク