3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


アン・ドゥ・トロワ 


 

 アン・ドゥ・トロワ 歌手:キャンディーズ 作詞:喜多條忠

 歌詞はこちらで。

 1977年9月リリース、キャンディーズ15枚目のシングル。70年代後半のスーパーアイドル・キャンディーズ。彼女達のイメージはミニスカートのヒラヒラ衣装で歌い踊る元気な女の子ですが、この曲はロングのドレスに身を包んだ大人っぽい雰囲気を前面に出しています。

 以前に彼女達を取り上げたドキュメンタリー番組を見たのですが、二十歳を過ぎた彼女達に「キャンディーズ大人化計画」というのが持ち上がり、その第一弾として発表されたのがこの曲だそうです。

アン・ドゥ・トロワ

 タイトルの「アン・ドゥ・トロワ」はフランス語の「1・2・3」。バレエのレッスンで使われる掛け声として有名ですね。バレリーナのようなしなやかさ・繊細さを表現した曲かと思いきや、案外情熱的な歌詞になっています。

 ちょっと下世話な解釈をしてしまうと、思い焦がれた人と迎えた「初夜」に覚悟を決めて勝負を挑む女性の姿を描いているように思えるのです。その時の女性の高鳴る胸の鼓動を「アン・ドゥ・トロワ」と表現しているのではないでしょうか。


 あなたの胸に耳をあてれば それは真夜中の時計の響き

 こきざみに ときめくこころ


 出だしのこのフレーズから、これまでのキャンディーズの曲とはひと味違う大人の雰囲気が漂ってきます。相手の鼓動が胸から伝わる位寄り添う二人。ドキドキの大人の世界です(笑)


 時のたつのも忘れなさいと 寒い国から駆けてきた 恋という名のピエロが踊る

 ピエロが理性を捨てて道化に徹するように、見栄やプライドを捨て本能の赴くままに、時間すら忘れて身を恋人に委ねなさいと自分で自分に言い聞かせているのでしょうか。

 人は誰でも一度だけ すべてを燃やす夜がくる 今がその時 ためらわないで

 正に勝負の時(笑)なんとも情熱的なフレーズです。伊藤蘭のソロパートなのですが、彼女の艶めかしさには今でもハッとさせられます。


 2番の歌詞には駆け落ちを連想させられるフレーズがあります。

 今日からはあなたと二人 誰も知らない出発(たびだち)だから

 アン・ドゥ・トロワ 今がその時もう戻れない

 「恋愛に制限のあるアイドルが、恋に落ちた相手と駆け落ち。それまでの生活を全部捨てて、ひとりの大人の女性として新生活を始める。」といった妄想までさせてしまう程、キャンディーズの表現力は見事です。


 ちなみに「キャンディーズ大人化計画」は頓挫します。この曲を発表する2ヶ月前に「普通の女の子に戻りたい」と彼女達は引退宣言してしまったのです。

 作曲の吉田拓郎はのちにセルフカバーし、「ばいばいキャンディーズ」と副題を付けて、彼女達への惜別の曲としています。

 色々な意味で、彼女達の転機になった曲なのでしょうね。


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