3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


12月のエイプリルフール 


 

 12月のエイプリルフール 歌手:EPO 作詞:EPO

 歌詞はこちらで。

 1985年11月リリース、EPO10枚目のシングル。

 EPOは80年にシュガー・ベイブのカバー曲「DOWN TOWN」でデビュー。当時の人気芸人が勢ぞろいした「オレたちひょうきん族」のエンディングテーマに起用され一気にメジャーになりました。

 よく「山下さんちのEPO子ちゃん」と揶揄されてたように、山下達郎サウンドを体現するシンガーです。

 師匠・山下達郎の代表曲「クリスマス・イヴ」よりもよりドラマチックなシチュエーションを表現したクリスマスソングがこの「12月のエイプリルフール」だと思います(かなり独断ですが)

12月のエイプリルフール

 懇意にさせていただいているブロガーさんも、この曲を取り上げてらっしゃいました。その方は「恋の終わりを感じている主人公とまだ愛しているかのように振る舞う彼との気持ちの微妙な温度差を表現」と解釈されていましたが、まさにその通りだと思います。

 舞台はすべての中。密室という空間が二人の想いの温度差をより浮き上がらせている気がします。

 こごえる空に もみの木の明り 街中は賑やかに メリー・クリスマス

 あなたと過ごす はじめてのイヴを あわい思い出に するはずだった


 微妙な空気が流れる内とは対照的に、綺麗にライトアップされた街並みと楽しそうに行き交う人達。イヴは「はじめて」訪れる筈でした。まだ付き合って1年未満の二人だったのですね。

 更に2番の歌詞の中にある 後ろの席に置いた紙袋 もらわれるあてのないプレゼント のフレーズが、クリスマスで浮かれる世間から置きざりにされたかのような彼女の切ない気持ちを表わしています。


 恋を終わらせたいのに 優しくするなんて 嘘つきだわ

 まわした手をほどいて Good-bye Good luck


 愛しているかのように振る舞う彼の行動。でも彼女はそれが嘘であると見抜いているのでしょう。

 そして最終的に彼女の下した結論、

 せつない片想いに Good-bye Good luck みのらない恋の 幕ぎれだった

 別れという幕切れを選んだのですが、ここでおやっ?と思わせるのが「せつない片想い」「みのらない恋」というワードです。

 妻子ある男性との不倫関係だったのかもしれませんね。それならばイヴも一緒に過ごす事も難しいだろうし、別れを決意している彼女への彼の優しくするという行為も「浮気心」から来たものならば納得できます。


 そしてタイトルの「12月のエイプリルフール」。本来なら「12月の嘘」でもいいはずなのに、何故、季語にならないエイプリルフールと付けたのか?

 もし私が予想しているように、この二人の関係が不倫ならば「嘘」という言葉はあまりにもトゲトゲしく生々しい感じがするのです。

 エイプリルフールは直訳で「4月バカ」。ジョークのある嘘で笑ってしまおうというイベントですよね。主人公も不倫をしてしまっていた自分の行為を、あえて「4月バカ」になぞらえようという気持ちが見え隠れします。

 「私ってバカだなぁ」という苦笑い。いや泣き笑いですよね。そうする事でこの恋に幕を引いて、次の生き方を始めようという前向きさが漂ってくるのです。


ランキング参加中。ポチっとお願いします。

人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
関連記事

category: 80年代後半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 12月のエイプリルフール  EPO  クリスマス  山下達郎    別れ  不倫  プレゼント 
tb: --   cm: --

△top

関連コンテンツ

 

△top

スポンサーリンク