3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


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今日までそして明日から 


 

今日までそして明日から

 今日までそして明日から 歌手:よしだたくろう 作詞:吉田拓郎

 歌詞はこちらで。

 1971年7月21日、吉田拓郎がエレックレコードからCBSソニーに移籍して初のシングルです。

 自分がこれまでどのように生きてきて、そしてこれからどう生きていくのかを淡々と語っている歌です。

 は今日まで生きてみました 時には誰かの力を借りて 時には誰かにしがみついて

 は今日まで生きてみました 時には誰かをあざ笑って 時には誰かにおびやかされて

 は今日まで生きてみました 時には誰かに裏切られて 時には誰かと手を取り合って

 そして「」は明日からもこうして生きて行くだろうと思っているのです。淡々と綴られる歌詞の中に、吉田拓郎の優しさが垣間見れるような気がします。

 まるで童話「北風と太陽」の太陽のような優しさです。

 この歌詞には当時の吉田拓郎と同年代のフォークシンガーにありがちな、「社会に流されることなく強く生きろ!」的な強引なメッセージ性が見られません。

 「俺はこんな風に生きてきたんだよ。そして明日からも同じように生きていくんだ。」と語られる事で逆に聴き手のほうは「自分はどう生きるべきか」と考えさせられます。

 まるで、「人からあれこれ指図されるのではなく、自分の意思で自分の道(生き方)を見つけていこうぜ。」と拓郎が諭しているような。

 旅人が自分の意思でコートを脱ぐ事を促せた、太陽のような優しさがこの曲から伝わってきます。


 でもたったひとつだけ、拓郎はヒントをくれています。

 には生き方がある それはおそらく自分というものを 知るところから始まるものでしょう

 自分が解っていないと、どう生きるにしても、何もやるにしてもダメなのです。「灯台下暗し」じゃ始まらないのです。しっかりとした自己分析の必要性を教えてくれています。

 ところが、その唯一のヒントにしても拓郎は「絶対正解だ」とは言い切っていません。


 けれどそれにしたって どこでどう変わってしまうか

 そうです わからないまま生きて行く 明日からの そんな私です

 人の生き方に正解なんて存在しないものですね。誰もが模索しながら自分で自分の生き方を見つけていくしかないのです。

 やはり拓郎は最後の最後まで、聴き手の自主性を促す優しさを見せてくれています(笑)


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category: 70年代前半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 今日までそして明日から  吉田拓郎  よしだたくろう    自分  生き方 
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