3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


外は白い雪の夜 


 

 外は白い雪の夜 歌手:吉田拓郎 作詞:松本隆

 歌詞はこちらで。

 1978年11月リリース、吉田拓郎のアルバム「ローリング30」に収録されたナンバー。その後も様々なバージョンが他のアルバムで発表されています。 ダイアモンド✩ユカイや和田アキ子等、他のアーティストにもカバーされている曲です。

 「ローリング30」はほぼ全曲松本隆が作詞を手がけています。松本氏と拓郎は2人でホテルに篭り、レコーディングと同時進行で曲づくりをおこなったそうです。

 そしてこの「外は白い雪の夜」は松本氏が2時間で詞を書き上げ、その場で拓郎がギターを弾きながら作曲したとか。2人のファンである私にはたまらないエピソードです。

 松本氏のストーリー性のある詞に拓郎特有の字余りなメロディがピッタリとはまり、ショートドラマを見ているような感覚になります。

外は白い雪の夜

 舞台は真冬の店(恐らく喫茶店かバー)。向かい合って座る男女はそれぞれの覚悟を持ってこの場所に来ています。

 別れを告げる覚悟で呼び出した男と別れを告げられる覚悟でやって来た女です。歌詞は二人の掛け合い。奇数番(1,3)は男の想い。偶数番(2,4)は女の想いをそれぞれ歌っています。


 ぼくたち何年つきあったろうか 最初に出逢った場所もここだね(1番Aメロ)

 あなたが電話で この店の名を 教えた時からわかっていたの(2番Aメロ)

 男がこの店を選んだ時点で、別れを告げられる事を理解した女。始めた場所で終わろうという男のケジメを理解していたのです。


 勘の鋭い 君だから 何を話すか わかっているね 傷つけあって 生きるより なぐさめあって 別れよう

 1番のBメロ部分ではっきりと「別れ」を告げたかのように見える男ですが、これは男の心の中の言葉で、実際には口に出せずにいるようです。これに応える2番のBメロで分かります。

 サヨナラの文字を作るのに 煙草何本並べればいい せめて最後の一本を あなた喫うまで 居させてね

 言葉が出てこずに、煙草の本数ばかりが増える男。女には残りの煙草の数が別れへのカウントダウンのように思えているのでしょう。残り少ないひと時を噛みしめている女の気持ちが見えてきます。


 3番で重苦しい空気に耐えられず、廻りへ意識を向ける男。

 客さえまばらなテーブルの椅子 昔はあんなににぎわったのに

 ぼくたち知らない人からみれば 仲のいい恋人みたいじゃないか


 そう、傍からみれば仲のいい恋人に見える自分達が何故別れなければならないのか?このフレーズに男の覚悟が少し鈍っているのを感じます。


 それに応える4番の歌詞

 最後の最後の化粧するから 私を綺麗な想い出にして

 席を立つのはあなたから 後姿をみたいから


 結局、最終的に女が男の背中を押すように別れを告げさせたのではないでしょうか。

 男と女、それぞれの覚悟を決めてこの場所に来たはずなのに、切り出せない男と背中を押した女。やはりいざという時は女性のほうが強いものですね(笑)


 だけど Bye-bye Love 外は白い雪の夜 Bye-bye Love 外は白い雪の夜

 繰り返し入るサビの部分。「だけど」という接続助詞が入るのは、暖かい店内でスムーズに進まない別れ話、でも外のがお互いの気持ちを代弁するように降り注いでいるという事じゃないかと思います。


 そして曲の最後。

 Bye-bye Love そして誰もいなくなった Bye-bye Love そして誰もいなくなった

 別々の方向へ去っていった男女。後に残され、冷たくなったテーブルと椅子が見えてくるフレーズです。

 だけど外は何事も無かったかのように降り続く雪。男と女のそれぞれの肩に降り積もっている事でしょう。



ランキング参加中。ポチっとお願いします。

人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
関連記事

category: 70年代後半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 外は白い雪の夜  吉田拓郎  松本隆  別れ    男女  覚悟 
tb: 0   cm: 0

△top

関連コンテンツ

 

△top

コメント

 

△top

コメントの投稿

 

Secret

△top

スポンサーリンク

トラックバック

 

トラックバックURL
→http://sanjigenkashi.blog.fc2.com/tb.php/140-bf2b932b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

△top