3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


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さらばシベリア鉄道 


 

 さらばシベリア鉄道 歌手:大滝詠一 太田裕美 作詞:松本隆

 歌詞はこちらで。

 1980年11月リリース、太田裕美19枚目のシングル。翌年3月、大滝詠一がアルバムの中でセルフカバー。更にその半年後、ナイアガラトライアングルの「A面で恋をして」との両A面でシングルカット。後に小林旭や坂本冬美という音楽ジャンルが異なる歌手にもカバーされています。

 大滝詠一のセルフカバーが収録された「A LONG VACATION」は、まさにポップで天然色な明るいアルバムですが、その中でこの曲だけがモノトーンな独特の世界観で異彩を放っています。

 曲の舞台であるシベリア鉄道があるロシア。当時はまだ民主化前で、日本から見るとミステリアスな寒くて暗い北の大国だったイメージもあるのでしょう。

さらばシベリア鉄道

 過去の松本隆太田裕美作品の「木綿のハンカチーフ」と同じく、男女の掛け合いパターンで構成されています。使用されているのも同じく手紙です。

 各コーラスのAメロが女性から男性へ宛てた手紙の内容。それに対して、Bメロで男性がこれまでの二人の関係を省み、サビで女性に対するメッセージを投げかけています。

 女性が手紙を投函した場所はロシア。

 1.哀しみの裏側に何があるの? 涙さえも氷りつく白い氷原

 2.この線路のむこうに何があるの? 雪に迷うトナカイの哀しい瞳


 今自分が抱えている悲しさが、寒さに形を代えて彼女を包み込んでいるのがわかります。恋人との別れを決めて出かけた傷心旅行。でも、これからどうするべきか迷っている彼女。トナカイの姿はそんな自分の姿を投影させたものでしょう。


 1.誰でも心に冬を かくしている言うけど あなた以上冷ややかな人はいない

 2.答えを出さない人に 連いてゆくのに疲れて 行き先さえ無い明日に飛び乗ったの


 彼女が別れを決めた理由です。あなた以上冷ややかな人はいないとまで言われる彼。凄い言われ様です。相当、腹に据えかねていたのでしょうか。

 答えを出さない人…結婚を求める彼女に対して、のらりくらりと煮え切らない態度の彼という解釈ができます。そんな彼に愛想を尽かして出かけた旅行。どんな経緯でロシアになったのかは分かりませんが、とにかく彼と距離を置きたいと、突発的に選んだ場所には違いないでしょう。


 彼女からの手紙をもらった彼。最初は勝手に別れを決めた彼女に憤慨します。

 独りで決めた別れを責める言葉探して 不意に北の空を追う


 彼が怒るのには理由があります。

 ぼくは照れて 愛という言葉が言えず 君は近視まなざしを読み取れない

 彼女が彼を冷たい人間だと思い込んでいるのは、誤解なのです。恥ずかしくて愛の言葉を口に出来なかった彼。それでもアイコンタクトで、自分の想いを示してきたのですが、目が悪い彼女はそれに気付かなかった。切ないすれ違いですよね。

 そんな運命の悪戯を彼は受け入れたのでしょう。彼女を責めるつもりで見上げた北の空へ向かい、メッセージを送ります。

 伝えておくれ 十二月の旅人よ いつ…いつまでも待っていると


 ロシアの何処にいるのか分からない彼女へのメッセージを託す相手。この十二月の旅人が何を示しているのか分かりませんでした。

 もしかして渡り鳥?しかし越冬の為に南へ飛んでくる鳥はいても、十二月へ北へ飛び立つ鳥なんて聞いた事ありません。

 ずっと謎のままだったのですが、昨年十二月、大滝詠一氏が亡くなった時の松本隆氏のメッセージ。

 “今日、ほんものの十二月の旅人になってしまった君を見送ってきました。”

 松本氏はここで答えを出してくれました。更にこんな言葉も。

 “北へ還る十二月の旅人よ。ぼくらが灰になって消滅しても、残した作品たちは永遠に不死だね。 なぜ謎のように「十二月」という単語が詩の中にでてくるのか、やっとわかったよ。”


 旅人とは、場所を超越し想いを運ぶ精霊のようなものだったのではないでしょうか。人が心から発した言葉に宿る精霊。その言霊は想いを遠く離れた人へ伝えてくれるものだと。

 その十二月の旅人になった大滝詠一氏。大滝氏と松本氏は幻想的な形で、この歌詞に宿っていた疑問に答えてくれました。



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tag: さらばシベリア鉄道  大滝詠一  松本隆  太田裕美  十二月の旅人 
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