3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


摩天楼ブルース 


 

摩天楼ブルース

 摩天楼ブルース 歌手:東京JAP 作詞:売野雅勇

 歌詞はこちらで。

 1984年に発売されたヒット曲で、小泉今日子主演の大映ドラマ「少女に何が起こったか」の主題歌です。

 演奏していたバンド「東京JAP」は後にDJとして活躍する赤坂泰彦がドラマーとして在籍していました。

 とてもかっこいい曲で、今でもカラオケの定番になっています。80年代独特のサイドバックの髪型でゆったりとしたソフトスーツ(薄いパープルがおすすめ)を来たホスト系の男性が歌う姿がピッタリです(笑)

 タイトルはブルースですが、リズムはまったりとしたラテン調。イントロの哀愁あるハーモニカが更にアンニュイ感を演出しています。


 全体的な印象としては、「二股かけながら、男に対して後ろめたさを感じている女」と「女を疑いながらも、現実を認めたくない男」の心の揺れを表している内容だと思います。

 サビの部分で繰り返し出てくる「嘘」というキーワードがお互いの葛藤を表現しています。

 嘘の苦手な女は口づけしたまま涙を落とす。嘘の苦手な男はサヨナラ言えずに愛をつぶやく。

 嘘の苦手な女は優しい目をして愛を棄てる。嘘の苦手な男は傷つくことだけ上手くなる。

 女のほうは別れ話を切り出すチャンスをうかがいつつも、この彼との逢瀬を止める事ができず嘘で誤魔化そうとしている。

 男のほうはそんな彼女の嘘を見抜いて、別れを覚悟しつつも、現実を受け入れきれずに自分自身を誤魔化している。

 「女性→(誤魔化す)→男性→(誤魔化す)→自分自身」 このような図式が成り立っているのではないでしょうか。

 すべて分かっていながらも、どうしようもできないもどかしさ。恐らく人にこの状況を相談すれば「さっさと別れてしまいなさいよ。」とか言われそうですよね。私が相談されたなら間違いなくそう言います(笑)

 それが簡単にできないのが男と女の関係な訳で。そんなやりきれなさが1コーラスのBメロ部分に表れています。

 コンビナートがビルを背中に赤い火を吐く やりきれない恋さ

 男は吐き出せない「怒り」や「悲しみ」を内に抱えたまま、赤い火を吐き出しているコンビナートに自らを投影させているのでしょうね。

 自分もあんな風に心のモヤモヤを吐き出す事ができればと・・・。

 ちょうど時代がバブルに突入し、恋愛の主導権が男性から女性へと移りつつある事を象徴する歌だと思います。



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category: 80年代前半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 摩天楼ブルース  東京JAP  売野雅勇  ドラマ 
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