3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


明日、春が来たら 


 

 明日、春が来たら 歌手:松たか子 作詞:坂元裕二

 歌詞はこちらで。

 1997年3月リリース、女優松たか子の歌手デビューシングル。ブームになったアナ雪の挿入歌「Let It Go」で証明されましたが、この人は本当に歌が上手いです。

 個人的に「Let It Go」のような熱唱型の楽曲より、サラっと歌うこの曲のほうが彼女の声には合っている気がします。

明日、春が来たら

 毎年、春先になるとこの曲が聴きたくなります。歌詞の中で出てくるワード「白いボール」、「スタジアムの歓声」が春の甲子園やプロ野球の開幕という“球春(きゅうしゅん)”を連想させてワクワクした気分になるのです。野球が好きな人にとっては、寒い冬が終わって訪れた春。それを体現させてくれる曲だと思います。


 この曲の主人公の女性にとっても、そんな春先の懐かしい記憶が歌詞の中に綴られています。


 走る君を見てた 白いボール きらきら 放物線描いて 記憶の奥へ飛んだ

 振り返る君遠くへ 追いかけてるまっすぐ スタジアムの歓声 夢の中で繰り返す

 想い出の中の彼は高校野球の選手、彼女は女子マネージャーのような関係性だったのでしょう。ひたすらに白球を追い続けた彼とそれを応援していた彼女。青春の甘酸っぱい記憶です。


 彼と彼女が互いに想いを寄せながらも、上手く表現できなかったのが2番のBメロから分かります。

 そばにいたら二人 なぜかぎこちなくて そばにいればもっと わかりあえたはずなのに

 同じ空間にいても、そこは選手とマネージャーという線を一本引いた関係を守っていたのでしょう。気持ちと裏腹に素っ気ない態度が妙にぎこちなく見えるのが想像できます。


 この曲は単に懐かしい青春の1ページを歌っただけではないと思うのです。あるきっかけでこの関係性は崩れたのではないでしょうか。それを想像できるのがサビ前のフレーズ。

 I LOVE YOU あれは多分 永遠の前の日

 彼と彼女にとって永遠になるはずだった思い出。それは最後の試合だと思います。その前日に、どちら分かりませんが想いを告白したのではないでしょうか。

 気持ちの整理がつかないまま最後の試合を終え、高校野球という二人の共通の青春も終わってしまった。

 そして相手の気持ちにちゃんと応えられないまま、卒業し二人は離れ離れになってしまったのではないでしょうか。


 彼女にとってはその日から冬の始まりだったのかもしれません。

 明日、春が来たら 君に逢いに行こう

 この「君」は野球部の彼の事であり、不器用で彼と別れてしまった昔の自分の事のような気がします。

 彼女も色々な経験を積み大人になり、冬を乗り切る事ができた。だから「春=素直な気持ち」になれたから、昔の自分に逢ってしっかりとケリをつけたいという事ではないでしょうか。


 夕立が晴れて時が 止まる場所をもう一度

 青春時代には突然の気持ちの変化で、素直に自分を表現できない事がありがちです。今の彼女は夕立のような感情を抜けて穏やかな気持ちで「君」に逢いたいと思っているのでしょうね。



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