3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


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なごり雪 


 

 なごり雪 歌手:かぐや姫イルカ 作詞:伊勢正三

 歌詞はこちらで。

 1974年、かぐや姫が発表したアルバム「三階建の詩」の収録曲。1975年11月にイルカがカバーシングルとしてリリースしヒット。世代を超えて誰もが知っている名曲中の名曲。これまで多くのシンガーにもカバーされています。

なごり雪

 あまりにも有名すぎる曲ですが、この曲の世間からの扱いに少し不満があります。それは「好きな冬の曲は?」的なテレビ番組があれば必ずランクインする事です。

 でも、ちょっと歌詞を読めば分かるのですが、これはの曲なんですよね。

 確かに「雪」がテーマになっていますが、それは季節真っ只中の旬な雪ではなく、季節外れのなごり雪なのです。イメージ的に真っ白な景色の積雪と違い、チラホラと空から降ってくる寂しげな雪。の装いの人がブルっと震えながら怪訝な表情で空を見上げるのに対して「ごめんなさい・・・」と所在なさげにチラつく切ない雪なのです(多分)

 この曲の中で雪は脇役だと思うのです。それを雪が主役の如く、安易にウインターソングのひとつとする世間の扱いには違和感を感じるのです。


 作者の伊勢正三氏はちゃんと雪の前に「なごり」という言葉をつけているんですよね。タイトルに関してはこんなエピソードもあります。

2013年に日本気象協会が選定した「季節のことば36選」で、3月のことばの一つに「なごり雪」が選ばれた。これを知った伊勢は「ものすごくうれしかった。実はこの曲を発表した当時、なごり雪という言葉は存在しなかった。勝手にこんな言葉を作られては日本語の乱れを助長する。「名残の雪」に変えたらどうだとまで言われた。作り手としては<の>はどうしても入れたくなかった。曲はヒットしたがモヤモヤは残った。あれから40年近くたって気象協会の<季節のことば>に選ばれたと聞き、胸のつかえが下りた気分」と語っている。

 たしかに“名残り”に“雪”の組み合わせは名詞+名詞で日本語としてはおかしいです。それを敢えて、作品の世界観を守る為に変更しなかった伊勢氏。安易にウインターソングの仲間入りさせるのは、そのこだわりを無にするような気がするのです。


 ちょっと熱くなりましたが(笑)歌詞の世界観を分析したいと思います。

 スキマスイッチの「奏」の時にも触れましたが、駅のホームでの男女の別れのシーンを綴った歌詞です。それも素直に自分の感情を出せないまま別れてしまう二人ですね。

 場所は東京の駅。時期は季節外れの雪が降ってるので3月(4月初旬の可能性もありですね)。地方出身の女性が東京での大学生活を終えて田舎に帰るという状況が想像できます。

 では彼女はどうして田舎に帰るのか?単純に考えれば地元に就職が決まったからでしょうが、それだと新人研修等の準備の為にもう少し早い時期に帰ってしまうと思うのです。卒業試験が終わった後、2月の中旬とかじゃないかと。それだと季節外れの雪にはなりません。一旦帰ったが、卒業式出席の為に再び3月に東京に来た可能性もありですが・・・。


 彼と彼女が過ごした大学生活。若さ故に突っ走った事もあるだろうし、羽目を外した事もあるでしょう。お互いに自由を満喫した時期だったのではないでしょうか。

 でもそれは期間限定であり、社会に出れば当たり前の事ではなくなるのです。だからこそ「ふざけすぎた季節」という呼び方をしてるのだと思います。

 その季節は終わりを告げ、新たにやってきた。彼女は地元に帰り新たな生活に入る事になりました。そして迎えた別れの日。現実から目を背けたい彼は、彼女の唇が「さよなら」と動く事を直視できませんでした。

 最終的に、彼女が乗った列車は去り、ホームに残された彼が落ちては溶ける雪を見つめるところで曲は終わります。

 何故二人は遠距離恋愛という選択をしなかったのでしょうか。その答えはちゃんと歌詞の最後に記されています。

 今、が来て 君はきれいになった 去年よりずっと きれいになった

 もし彼女が就職の為に地元に帰るのなら、が来て君は大人になった」という表現でいいと思うのです。しかし、「きれいになった」というフレーズには大人になった+色気という生々しさが感じられます。

 彼女が田舎に帰る理由は就職ではなく、結婚ではないでしょうか。それも本人が望んでいない親の決めた縁談の匂いが・・・。

 様々な理由で受け入れるしかなかった彼女。止める事ができなかった彼。楽しかった「ふざけすぎた季節」はすでに過去の事になり、現実と向き合わなくてはいけない二人。


 口に出せない「なごり」が雪となって空から舞い降りているのでしょうね。



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