3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


月の舟 


 

 月の舟 歌手:池田聡 作詞:森雪之丞

 歌詞はこちらで。

 1988年6月リリース、池田聡5枚目のシングル。「ブティックJOY」のCMソングに起用され、当時の深夜のテレビでヘビーローテーションされていました。槇原敬之やCHEMISTRYにもカバーされています。

月の舟

 恋に破れた女性に“そっと”寄り添う男性の姿を描いた歌という解釈ができます。あくまでもさり気なく“そっと”なのです。それを感じられるのが出だしのフレーズ。

もしも涙 あふれたら この胸に押しあてて

二度と恋は 出来ないと 自分を憎まないで

 ここにある「もしも」という言葉。これがあると無いとではニュアンスが若干変わってくる感じがします。

 この時点ではまだ女性は涙を見せていません。これから感情が高ぶり泣くのなら胸を貸してあげますよと男性は言っているのですが、前に「もしも」という言葉が付くと、涙を見せずに女性が感情を表に出さなければ表立って慰める事はしないでしょうという消極的な部分が見えてくるのです。

 表面的にゴリゴリに「慰めてあげる」感を出していないので“そっと”寄り添っているのではないかと解釈しました。でもこれってあえて自己主張しない事が大きな自己主張なのですよね。この男性は実は策士なのかもしれません(笑)


 そして女性も男性の“そっと”寄り添う自己主張を見抜いています。それが分かるのが2コーラス目のBメロ。

ふれてすぐ離れた 硝子のキスは

眩しくて脆(もろ)くて 胸を熱くする

 硝子のキスという表現が、淡い儚げな関係性を示しています。ふれてすぐ離れた事が女性が男性に対し、まだ完全に心を許していない証明ではないでしょうか。


 そしてそんな思惑の二人の頭上にはタイトルにある「月の舟」。下弦の月が海に浮かぶ小舟のように見えるとこからの「月の舟」なのでしょう。

 各コーラスのサビに登場する「月の舟」ですが、1コーラス目は駆け引きをする二人の想い、2コーラス目は男性から見た女性の想いを乗せているのだと思います。

夜を渡る 月の舟 このままさらわれて

心に降る 銀の糸 二人を結ぶまで
(1コーラス目)


愛に揺れる 月の舟 光の露に濡れ

みつめたまま 夢の鈴 優しく響くまで
(2コーラス目)

 1コーラス目は、二人の運命を夜にたとえて、月の舟の中で駆け引きをしつつ彷徨いながらも、絆の糸でしっかりと結ばれて欲しいという想い。2コーラス目は今は揺れる気持ちでも、いつかは優しい気持ちで向き合って欲しいという想いに感じます。


 曲のオリエンタルなアレンジと池田聡の甘い歌声が、幻想的でミステリアスなムードを演出しています。

 槇原敬之とCHEMISTRYのカバーバージョンも各々雰囲気があるので聴き比べしてみてはいかがでしょう。






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tag: 月の舟  池田聡  森雪之丞  もしも  自己主張 
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