3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


銀の雨 


 

銀の雨

 銀の雨 歌手:松山千春 作詞:松山千春

 歌詞はこちらで。

 1977年6月リリース。松山千春2枚目のシングル「かざぐるま」のB面。

 切ない歌詞とメロディで人気の曲です。1986年には再録音され、本人が選んだベストアルバムにも収録されています。毎年、梅の時期にラジオ等で「」がテーマの曲特集があると必ずピックアップされます。


 恋人のの為に身を引く女性。松山氏のデビュー曲「旅立ち」の歌詞のシチュエーションと共通するものがあります。


 1コーラス目Aメロ…貴方と~ ~楽しかったわ

 この男女は単なる恋人同士ではなく、同棲していたという事実がコアな関係性を表しています。

 「楽しかった」の前には「色々あったけど」という言葉が省略されています。たとえ「わずかな時間」だとしても、そこには嬉しい事、悲しい事等があったはずです。「楽しかったわ」の言葉で済ませているのは彼女の中ですでに思い出が清算されているのでしょうか。


 1コーラス目Bメロ…これ以上~ ~しまうのね

 彼女に別れを決意させた一番の理由はこれでしょう。彼の将来がどんな形になっているのかは分かりませんが、そこに自分が居たら必ず足手まといになってしまうと思い、彼女は身を引いたのです。


 でも、サビの部分は彼女の思いとは裏腹なのです。

 いつの間にか~ 銀の雨が~

 銀の雨とはズバリ彼女の涙だと思います。別れを決意して思い出も清算したはずなのに、「心の窓の外で降り出す雨=頬をつたう涙」と解釈できます。

 理性で抑えつけていた感情が「いつのまにか」涙になって溢れてきたのです。


 そして彼に対する後悔が。

 2コーラス目Bメロ…せめてあなたの~ ~よかったのに

 やはり彼女の中では思い出を清算しきれてないのですね。次々と雨粒が落ちるように姿を現します。

 2コーラス目サビ…あなたがくれた~ ~雨の中


 そんな彼女の気持ちを察してか、彼は声をかけます。

 3コーラス目Aメロ…ごめんと~ ~優しさですね

 3コーラス目Bメロ…いいのよ~ ~わがままだから

 彼女との暮らしよりを追う事を選んだ彼。でも、彼の謝罪の言葉を受け入れず、自分のわがままでついて来たから気にしないでほしいと言う彼女。

 「ごめん」の言葉が彼の最後の優しさなら、今後、彼が引け目を感じぬようにそれを受け入れないのは、彼女の最後の優しさなのでしょう。


 3コーラス目サビ…あなたのが~ ~雨が降る

 雨はいつのまにか、押さえていたはずの理性を越えて、心の中にも降り注いでいたのです。



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category: 70年代後半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 銀の雨  松山千春  時間  思い出    窓の外   
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