3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


ただいま 


 

ただいま

 ただいま 歌手:JUJU 作詞:岩城由美

 歌詞はこちらで。

 2012年6月、JUJUの21枚目のシングルとしてリリース。竹野内豊・和久井映見主演のドラマ「もう一度、君にプロポーズ」の主題歌でした。


 JUJUと言えば、歌声を聴いただけで人の心を切なくさせる歌唱力と表現力で、恋する女性から絶大な支持を受けているシンガーです。

 世の独身女性の代弁者というイメージがありましたが、この曲では夫に対する想いを見つめ直す妻の気持ちを歌っています。

 「夫婦の絆」がテーマの曲だと、単なるノロケの歌に聴こえそうですが、そこに「切なさ」を織り込んで、聴き手を惹きつけるところはJUJUの凄さだと思います。


 過ぎてゆく毎日に 大事なもの忘れそうで 街のなか ふと一人立ち止まる

 「愛してる?」そんなこと いまさらね 聞けないけど 不器用な笑顔が愛おしい

 何気なく過ぎていく毎日。主人公の女性は「このままでいいのかな。何か大切なものを置き去りにしているのじゃないのかな。」と疑問を持ち始めています。

 彼女には長年連れ添った夫がいます。昔はストレートに言えた「愛してる」という言葉も、今はお互い口に出す事はないのでしょう。これはどの夫婦にも当てはまる事で、相手が好きじゃなくなったから言わなくなるという事ではありません。毎日の暮らしの中で、その言葉を日常的に言ってしまうと、重みが無くなる事を危惧しているのです。

 主人公の女性も情熱的に「愛してる」という言葉は口にせずとも、「愛おしい」という感情をずっと持ち続けています。


 抱えきれなくて 壊れそうな心まで あたりまえに分け合えてた いつの間に

 過ぎ去った悲しみも そっと埋めてくれてたね 今わかった あなたがいた すぐそばに

 毎日の暮らしの中、色々な問題がおきてきます。仕事の問題、経済的な問題、人間関係等。もし独身だったなら全部一人で抱えなければいけない事も、今の彼女には「あたり前のように」一緒に抱えてくれる夫の存在に気付きました。

 思い起こせば、過ぎ去っていった悲しみも、夫の存在があるからこそ忘れる事ができていたのです。

 彼女が感動した色、空、映画のシーン等をちゃんと覚えていてくれるようなマメさは無いけれど、いつも優しくフォローしてくれる夫の存在。


 今の二人の関係性を表している箇所がいくつかあります。

 見つめ合うよりも おんなじ明日を見ているから (1コーラス目サビ)

 恋が愛に変わってゆく 想いをかさねるたびに

 ときめくよりも深い愛 気づいたから (2コーラス目サビ)

 恋をしている時は、お互いに見詰め合ってときめくものです。それが一緒に生きていく夫婦関係になると、互いを見つめ合うのではなく、同じ方向に向かって歩いていかないといけません。

 そうやって前に進んでいくうちに、互いを思いやる気持ちが芽生えて「恋が愛に変わってゆく」のでしょう。ときめくだけの恋じゃなく深い愛情に。


 そして彼女は誓います。

 こぼれて行く時間はもう追いかけない 大切に大切に月日をたどって

 歌の冒頭で「このままでいいのかな。大切なものを置き去りにしてないかな。」と持った疑問。そんな風に過ぎてしまった事に拘るのはもうやめよう。それよりもこれから先、愛する夫と共に歩む月日を大切にしようと。


 目をとじれば 聞こえてくる あなたの声が呼んでる

 探してた愛は ここにあるんだと

 あなたの声のする場所へ 今帰るよ

 ただいま」と 伝えたくて

 色々と考えたけど、確かな愛はここにあったのです。夫がいる場所に。そして悩んでいる間に、夫から離れていた彼女の気持ちは戻っていきます。

 「ただいま」と。



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