3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


世界はそれを愛と呼ぶんだぜ 


 

 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ 歌手:サンボマスター 作詞:山口隆

 歌詞はこちらで。

世界はそれを愛と呼ぶんだぜ

 2005年8月、サンボマスターの5枚目のシングルとしてリリース。フジテレビ系列ドラマ「電車男」エンディングテーマでした。

 非常にシンプルでストレートなロックナンバーです。歌詞もひねりがないストレートな内容です。


 「電車男」はネット掲示板「2ちゃんねる」を舞台にした実話が元になっています。匿名のBBSは、個人への誹謗中傷や犯行予告の書き込み等がニュースで取り上げられる事が多く、マイナスイメージが強いです。

 言葉に責任を持たない「言いっぱなし」になりがちです。でも、それだけではないと思うのです。匿名だからこそ、SNSのように他の人との関係やしがらみをまったく意識せずに「本音」が語られるという良さもあります。

 「電車男」も悩めるスレ主に、2ちゃんねらー達が「本音」でアドバイスや意見をぶつけたからこそ生まれたのではないでしょうか。

 そこにあったのはシンプルでストレートなやりとりだったと思うのです。だから、サンボマスターのストレートな音楽がドラマにピッタリはまったのはその勢でしょう。


 歌詞は心の中にある後ろ向きな部分を徹底して排除しようとしています。

 昨日のあなたが偽(うそ)だと言うなら 昨日の景色を捨てちまうだけだ

 昨日のアナタが裏切りの人なら 昨日の景色を忘れちまうだけだ

 一見、都合が悪い事を切り捨てる自分勝手な考えのように見えてしまいますが、人間の本質ってこうなのじゃないでしょうか。

 色々嫌な事や辛い事があっても、それを引きずったままでは頭も心もパンクしてしまいます。だから、都合の悪い事は忘れるのは大切なのです。「時薬(ときぐすり)」という言葉もあるのですから。


 更に、ボーカルの山口隆は間奏中にこんなセリフを叫んでいます。

 「僕らが、新しい日々を思うときに、僕らはどうしても愛と言う言葉を使ってしまうわけですよ。心の声とあなたの憎しみと裏切りを愛と言いたいわけですよ!」

 そして「愛と平和」を連呼した後、絶叫します。

 悲しみで花が咲くものか!


 誰しも、自分の世界に酔って、心にあるネガティブな部分を安易に「愛」と表現してしまう事があります。それも徹底批判しているのです。まやかしの花に過ぎないと。


 では、この歌詞が訴える愛とはなんなのでしょうか。

 新しい日々をつなぐのは 新しい君と僕なのさ

 新しい日々を変えるのは いじらしい程の愛なのさ

 新しい日々の僕達は 高なる予感がしてるのさ

 今までの過去なんてなかったように 悲しみの夜なんてなかったかのように 歌い出すんだぜ

 終わってしまった「悲しみ」なんて捨ててしまっていいのです。 過去を振り返らず、新しい日々に向かう姿勢の中にこそ「愛」が存在するのですね。

 そのものズバリ、ストレートに、世界じゃそれを愛と呼ぶんだぜ なのです。


 最高にダサいけど、最高にカッコいい一曲です。



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category: 00年代後半

thread: 歌詞 - janre: 音楽

tag: 世界はそれを愛と呼ぶんだぜ  サンボマスター  山口隆  電車男  愛と平和    悲しみ 
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