3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


カブトムシ 


 

 カブトムシ 歌手:aiko 作詞:AIKO

 歌詞はこちらで。

 1999年11月リリース。aiko4枚目のシングル。本来カブトムシは夏の虫ですが、aikoは冬の虫だと思っていたそうなので、舞台が夏ではなく冬になっています。

カブトムシ

 カブトムシは男の子が一番好きな昆虫です。それを女子が自分に例えるのがとてもユニークだなと思ったのが第一印象です。

 男子から見ると、カブトムシはその大きさ・力強さから「昆虫の王様」と言われるように強さの象徴です。でもaikoは「甲羅1枚剥がすと脆くて、実は寂しい昆虫ではないか」と捉え、虚勢を張って恋する女子をカブトムシに例えたそうです。

 歌詞の中では更に

 甘い匂いにさそわれたあたしはかぶとむし

 と、彼の存在を甘い樹液として、そこに寄って来る自分をカブトムシだと言っています。

 ラストに琥珀弓張り月というワードが出てきますが、琥珀も樹液が長い年月をかけて固化したものです。寄ってきた昆虫を閉じ込め、昔の形のまま後世に残してくれます。

 彼という「樹液」にどっぷりと溺れ、そのまま永遠に閉じ込めてほしいという願望の表れかと解釈できます。


 こんな風に彼に対し強い恋心を抱いている彼女。内心は不安でいっぱいなのです。

 悩んでる身体が熱くて 指先は凍える程冷たい

 あなたが死んでしまって あたしもどんどん年老いて



 気が遠くなる程、遠い未来の事なのですが、それは確実に訪れる現実。考えすぎと言われればそれまでですが(笑)、やっぱり彼女は不安なのです。

 身体の熱さと指先の冷たさのギャップは、自分自身をコントロール出来ていない現状を表しているのでしょう。


 スピード落としたメリーゴーランド 白馬のたてがみが揺れる

 少し背の高いあなたの耳に寄せたおでこ 流れ星ながれる 苦しうれし胸の痛み

 冬の遊園地。二人で乗ったメリーゴーランドが止まりかけた時、不意に彼女の中にある感情が湧いてきます。

 彼にぴったりとくっついた自分。そして夜空に見えた流れ星。「この今の現実って幸せ以外のなにものでもないんじゃないだろうか」と。

 そう、色々不安を抱えていても、今は隣に大好きな彼がいる事に変わりないのです。苦しい胸の痛みも、嬉しい時の切ないような胸の痛みも全部が現実なのです。


 強い悲しいこと全部 心に残ってしまうとしたら

 それもあなたと過ごしたしるし そう幸せに思えるだろう


 「喜びも悲しみも幾歳月」と言いますが、どんな悲しい事を経験しようとも、好きな人と二人ならば全て一緒に過ごしたしるしとして、後々いい思い出となるものです。


 今この時の風景、彼の存在、そして湧き上がった自分の感情。彼女にとって一生ものの宝になったかもしれませんね。

 まるで少年が夏休みに「カブトムシ」と過ごした事が一生の思い出になるように。


 生涯忘れることはないでしょう 生涯忘れることはないでしょう



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category: 90年代後半

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