3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


ラストショー 


 

 ラストショー 歌手:浜田省吾 作詞:浜田省吾

 歌詞はこちらで。

 1981年8月リリース、浜田省吾13枚目のシングル。

 浜省はいつの時代にも変わる事なく、ティーンエイジの繊細な気持ちを表現し続けているアーティストだと思います。この曲でも、若さ故に恋人と別れてしまった切ない若者の心境を歌っています。

ラストショー

 一人で夜明けの海岸線をドライブする男。彼の頭の中で次々と展開される破局した彼女との思い出。それはまるで映画のようにプロローグクライマックスと順を追って流れてきます。


 ◇◆プロローグ◇◆

 ハンバーガー・スタンドで 俺達待ち合わせて 君の親父の車 夜更けに盗み出し

 遠くへ(街の灯り背にして) 遠くへ(誰もいない海まで)

 君の肩を抱いて 飛ばしたね真夜中


 浜辺に車止めて 毛布にくるまって 互いの胸の鼓動 感じたね夜明けまで

 あの頃(カーラジオから俺の) あの頃(お気に入りの"Like A Rolling Stone")

 星は君のもので 月は俺のものだった


 親の車をこっそり盗み出して海へ向かう。そのドキドキ感はまるでアメリカの青春映画を思い起こさせるようなシチュエーションです。

 ただ車の中で寄り添っているだけで幸せな二人。ラジオから流れるお気に入りの「Like A Rolling Stone」。自分達を祝福するように空に浮かんでいる月や星。彼らにとってすべてが上手くいっていたような最高の時期だったのでしょう。

 彼の頭の中で流れる幸せなプロローグ。そして現実的な展開を迎えます。


 ◇◆クライマックス◇◆

 シートに身を沈めて ぽつんと呟いた “あなたの夢の中で 生きてゆけるかしら”

 きっと(別々の車線を) きっと(走り始めていたんだね)

 二人違う景色の中を ひとりぼっちで


 夢の中にいたはずの二人。でも少しずつズレが生じていたのでしょう。生きる世界が違っていたのですね。同じ車の中にいても、それぞれがこれから走る車線は別だったのです。


 ここで現実に引き戻された男。夢のようなショーは終わりを迎えていたのです。男がやるべきことは幕引き(エピローグ)。


 ◇◆エピローグ◇◆

 さよなら エピローグは俺ひとり 明け方の海岸線を走る

 さよなら バック・ミラーの中に あの頃の君を探したけど

 さよなら ボンネットを叩く雨 もう何も見えないよ もう何も聞こえないよ


 気が付けば、車の中にひとり。フラッシュ・バックする思い出をひとつずつ整理して組み立てるのが男にとってこの恋のエピローグなのでしょう。そして何度も「さよなら」を繰り返しながらこの「ショー」はフェードアウトしていきます。


 回想と現実を繋げてひとつの映画のように組み立てた浜省のセンスが光る歌詞だと思います。点の「シーン」ではなく線の「ショー」というタイトルがピッタリな歌です。



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