3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


青い瞳のステラ、1962年夏… 


 

 青い瞳のステラ、1962年夏… 歌手:柳ジョージ&レイニーウッド 作詞:水甫杜司

 歌詞はこちらで。

 1980年7月にリリースされた、柳ジョージ&レイニーウッド7枚目のシングル。ブルージーな歌声とストラトキャスターを抱えた風貌で「和声クラプトン」と呼ばれた、故柳ジョージの代表曲です。

 作詞の水甫杜司は柳氏のペンネームだという説もあります。

青い瞳のステラ、1962年夏…

 日本に住むテネシー出身のアメリカ人と日本人少年との交流を描いた曲ですが、設定にある疑問がありました。

 このアメリカ人の老人(?)「あんた」の性別です。タイトルの「ステラ」、歌詞に出てくる「派手な化粧」「オー・デ・コロン」からは女性と推測できますが、に乗っていたという過去からは男性かもしれないという疑問も。

 舞台が1962年なら、それより遙か前にに乗っていたとすると女性とは考え難いです。しかし、このを貨物や漁等の業務用舶ではなく、客船だとすると解決するのではないでしょうか。

 「ステラ」は仕事で船に乗っていたのではなく、船に乗って日本にやってきた女性なのです。

 もう一度 船に乗る夢ばかり 風邪をひいた日に うわ言のように

 これは船に乗って故郷に帰りたいという望郷の想いだったのでしょう。特に病気になり、身体も心も弱っているとその想いが強くなるものです。


 芝生とバルコニーのある家に住むアメリカ人女性。訳あって故郷へ帰れない女性。そこに出入りする日本人の少年。

 赤いキャンディ 包んでくれたのは 古いニュースペーパー

 白いペンキ 何度も塗りかえす 夏の風の中で…


 近所のおばちゃんがお菓子を新聞紙に包んでくれる。昭和の日本にはよくあった風景でした。アメリカ人がニュースペーパーに包むとお洒落に感じますね(笑)

 夏の日に家のペンキ塗りを少年に頼み、そのアルバイト代が赤いキャンディ。二人の交流が感じられる微笑ましい光景です。


 今頃 故郷のテネシーあたり 刈り入れ時さと カタコト交りで

 バルコニーから 覗くあんたは ブロンドさえも 色褪せていた


 カタトコ交りの日本語で故郷の事を話す「ステラ」。夏の収穫時期ならばとうもろしでしょうか。彼女の瞳の中には一面にテネシーのとうもろし畑が広がっているのでしょう。

 そしてブロンド色が褪せた髪の毛。「ステラ」は初老の女性だと想像できます。


 派手な化粧 振り撒くオー・デ・コロン 自慢の胸のペンダント

 俺の神を撫でまわしながら 開けてみせた写真


 ペンダントの中の写真は、肌身離さない一番大切なものというイメージがあります。それを少年に見せる「ステラ」。

 もしかしたら、何らかの理由で故郷に残してきた子供の写真ではないでしょうか。その姿を目の前の少年に投影させていたとすると、ただの子供好きではなく、少年に対する愛情すら感じられます。

 彼女の望郷の念は、子供に逢いたいという気持ちまで加わった深いものなのですね。


 歌の後半では、今度は亡くなってしまった「ステラ」に対する少年の想いが綴られています。

 沖を通る 貨物船ながめ テネシーワルツ 歌おう

 上手いもんさ あんたに教わった ちょっとイカシタステップ


 船を見ながら歌う「テネシーワルツ」。そしてダンスのステップ。全部「ステラ」に教わったものです。亡くなった彼女への鎮魂の儀式のように少年は披露しているのでしょう。


 ほめてくれよ しゃがれた声で 芝生の下で 眠っていずに

 ほめてくれよ Blue eyes細めて 芝生の下で 眠っていずに


 しゃがれた声で、カタコト交りのほめ言葉をかけてくれた「ステラ」はもういません。

 土葬は考えられませんので「芝生の下」とは、魂を埋葬した少年のイメージの場所なのでしょう。


 After midnight 哀しみは 海を渡って行ったかい…

 「ステラ」の哀しみと望郷の念は、海を渡って故郷のテネシーまで届いたのでしょうか。


 水甫杜司柳ジョージのペンネームで、この話が実話に基づいたものだとしたなら、今頃天国で柳氏と「ステラ」はジャックダニエルで乾杯しているかもしれませんね。



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category: 80年代前半

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