3次元で歌詞を読む

曲の歌詞の持つ意味を自己流で深読みして解釈しています。


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夏のクラクション 


 

 夏のクラクション 歌手:稲垣潤一 作詞:売野雅勇

 歌詞はこちらで。

 1983年7月リリース、稲垣潤一5枚目のシングル。ボーカルと掛け合うようなピアノの音とコーラスのハーモニーが印象的なナンバーです。目を閉じて聴くと、車でゆっくりと海岸線を走っているような心地良いメロディ。ヒットメーカー筒美京平氏の真骨頂です。

夏のクラクション

 曲の心地良さとは反するように、歌詞は恋人との夏の別れ後悔する男の切ない心情を綴っています。


 海沿いのカーブを君の白いクーペ 曲がれば夏も終わる…

 走り去る恋人の車を見送る男。そのカーブを曲がれば、見えなくなってしまう。そこで二人の恋は終わってしまうのです。

 余談ですが、クーペという言葉が80年代に流行したソアラやプレリュードといったハイソカーを連想させますね。


 悪いのは僕だよ 優しすぎる(ひと)に 甘えていたのさ

 傷口に注ぐGINのようだね 胸がいたい 胸がいたい


 優しい恋人にわがままばかりを言っていた男。それが別れにつながってしまった事を後悔しています。「傷口にGIN」は相当な痛さですね。


 夏のクラクション Babyもう一度鳴らしてくれ In My Heart

 恋人が鳴らすクラクション音。待ち合わせ場所へ到着した時の合図でしょうか。男にとっては胸高鳴る音だったのに違いありません。

 「夏のぉぉぉ~」と伸ばすところが、クラクション音が長いものだったと推測してしまうのですが(笑)


 果たして男は恋人にどんなわがままを言っていたのでしょうか。

 「夢をつかまえて」と泣いたままの君の 波間で手を振る

 傷跡に触れたまるでKNIFEさ 瞳閉じる 瞳閉じる


 現状に満足できず、次のステップを夢見ていた男。なかなか思うように行かず、つい恋人にあたってしまった。といったようなわがままじゃなかったのでしょうか。

 「夢をつかまえて」という恋人の言葉。もし彼女が素直な気持ちでそう言ったとしても、男にとっては皮肉に感じられる程、鋭い刃先を光らせたナイフを突き付けられた気分なのです。


 その後悔を含めて、もう一度恋人に戻ってきてほしい。またクラクション音を鳴らしてほしい。

 夏のクラクション に消されて もう聴こえない Leave Me Alone

 「」はその後の二人を取り巻く環境でしょうか。時が経てばクラクションはもう聴こえなくなるのです。残されるのは「孤独」のみ。

 男はそれを分かりきっています。「もう終わった事。無駄だよ。」という心の声に「Leave Me Alone(ほっといてくれ)」と呟く男。


 あの日のように きかせてくれ 躓(つまず)きそうな僕を振り返り

 夢の為に次へ進みたいのに、進めない。それどころかもう躓きかけている。男にはやはり恋人の存在が必要なのですね。もしかしたら振り返ってまた笑顔を見せてくれるのではないかと、淡い期待を寄せる男なのでした。


 過ぎ去ってわかる恋人への想い。夏も同じで、猛暑ばかり続いていやになりますが、過ぎ去ってしまうと懐かしく感じられるものなのですね(笑)



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tag: 夏のクラクション  稲垣潤一  売野雅勇  筒美京平  別れ  後悔    孤独 
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